今、良寛さんの書体で、良寛さんのいろいろな和歌を読もうとしていますが、かなり苦労しています。
昔は、一つの発音を表すのに、いろいろな種類の文字が使われていました。そして、良寛さんの書には、これまで私があまり触れていなかったような文字種が使われていました。まだ分からないものもあります。
文字の大きさが、文字によって大きく違っているというのも、解読を難しくしています。
どこからどこまでが一つの文字かが分からないことがよくあります。一つの文字が二つの文字のように見えることもしばしばあります。
ある文字が他の文字に見えることもあります。
崩し方がそのときどきによって違っていることもあります。
字の形や向きもそのときによって変わっていることがあります。
間違いや脱字もあります。
自由奔放と言ったらいいのでしょうか。
こんな具合ですから、予備知識のない人が初めて良寛さんの和歌に出会って、読もうとすると、分からないところが出てきます。
私の場合も、最初読んでいくと、分からないところだらけでした。しかし、どんどん読んでいくうちに、使う単語や文字の種類も少しずつ分かってきました。ですから、読めない文字があっても、前後の関係で、この字に違いないと判定できるようになってきました。
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つづく