2009/08/08(土)06:18
庭にモリチャバネゴキブリ
我が庭にはゴキブリがいる。森林性のゴキブリで、モリチャバネゴキブリという。最初に見たのは数年前の早朝、庭で水まきをしていたときである。
シバザクラに頭から水をぶっかけていると、急に1匹のゴキブリが飛び出してきた。ああ驚いたとでもいうように、体をブルブルッと震わせると、何事もなかったかのように再びシバザクラの下に潜っていった。そのしぐさはなかなか愛らしく、思わず笑ってしまった。
それにしても、なんで庭にチャバネゴキブリがおんねん!ゴキブリも突然の雨に驚いただろうが、こっちもかなり驚いた。慌てて調べてみると、雑木林などに住むモリチャバネゴキブリという奴がいるとのこと。なんや、こいつか。
そうなると、当然、写真が撮りたくなる。また出てけえへんかなと待つこと数年、やっとそのチャンスがやってきた。
8月3日、ベニカナメ「レッドロビン」に何やらしがみついている。よく見ると、胸部の模様がチャバネゴキブリよりも明らかに太い。やった!
モリチャバネゴキブリ
どうやら、樹液をなめているようである。横からも撮影してみたが、口元はうまく写せなかった。
モリチャバネゴキブリ
モリチャバネゴキブリはチャバネゴキブリ科に属し、5月から11月にかけて本州から九州で見られる。体長は11~14mmと小さく、花の蜜や花粉、樹液、腐葉土などを好む。幼虫で越冬するらしいが、人家に入ってくることはまずない。そのため、林などで見られることが多いが、我が家の周辺には山があるのでたまたま庭に住み着いたのだろう。
さて、近くにいたクサギカメムシに気をとられていたほんの数分の間に、モリチャバネゴキブリは姿を消していた。虫との出会いも一期一会、大切にしよう。