テーマ:本日の1冊(3688)
カテゴリ:日記
寒い空の下に ひまわり などと季節外れな話ですが。 素敵な本を書店で見つけましたのでご紹介します。 本の中には、まさしく赤裸々な雅子さんの実体が描かれており 本当に気持ちが天国へ届けといわんばかりの言葉ばかりです。 世の中では病室に母娘とがいることは珍しくは無いけど 母娘の会話を本にして世の中に送り出すことは珍しいことでしょう。 それが早くして天国へ旅たった女優 夏目雅子であるがゆえ 成り立ったことなのでしょう。 この本の中に 故夏目雅子(本名 小達雅子 おだてまさこ)さんの詠んだ俳句があります。 間断(かんだん) の 音なき空に 星花火 一時的に寛解となった病室で退院を心待ちにし、伊集院静氏にお姫様抱っこされた隣で、 お母さんが雅子さんの代わりに大きな声で詠んだそうです。 (残念ながらこの1ヵ月後の1985年9月11日に雅子さんは旅立ました。) 夏目雅子ひまわり基金をご存知でしょうか? 先の時代も今も、抗がん治療に伴う副作用のひとつに、脱毛があります。 特に女性の方は、やはり髪の毛抜けることに抵抗があるそうで、かつらの着用をされるのです。 夏目雅子さんはドラマ「西遊記」にて三蔵法師の役があったため頭髪が無いことを母親に 気丈にも強がりを言われたのですが、お母さんはそれがとてもいじらしく 彼女の死後も、家族にて「夏目雅子ひまわり基金」 を設立され かつらの無償貸与・クリーニングなどの活動をされているそうです。 広島市内でも「広島つばさの会」の会員の方が病院内にて (広島赤十字・原爆病院と広島大学付属病院に限られて) 患者さんの床ずれをしたバスタオルや穴の開いた靴下などの繕い物をされています。 やはり自分の家族の方の長い闘病生活を経験され、夏目雅子さんのお母さんと同じように 看病の辛い経験を基に、家族の方の負担が少しでも少なくなるように、そして 「看病をしているあなたが、決して一人で苦しまないように」 という思いを胸に、 時間を見つけては、病院にへと赴かれています。 本当に簡単には出来ない事で、頭が下がる思いです。 最後に夏目雅子さんのお母さんのあとがきを紹介します。 -雅子ありがとう。 あなたは二十七年間という短い生涯であったけれど、そこに凝縮された思いやりと やさしさにより、たとえ八十年生きたとしてもできないほどの親孝行をしてくれました。 母は今、あなたの「思い」に支えられて、「夏目雅子ひまわり基金」が本当に病気の方の ささえになるよう、残された人生を精いっぱいがんばるつもりです。 (講談社&α文庫 ふたりの「雅子」-母だから語れる夏目雅子の27年 より) 著者 小達スエ(オダテスエ) 1933年、群馬県に生まれる。1953年、小達宗一と結婚。夫の没後、小達家の家業であった東京・六本木の亀甲ビルなどの貸しビル業経営を引き継ぐ。「夏目雅子ひまわり基金」代表。二男一女の母。長女は女優の夏目雅子(楽天ブックス本紹介より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 4, 2007 10:52:56 PM
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