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風狂夜話2

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2012年03月06日
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カテゴリ:俳句



巡礼行の一筋の道。

ひたすら歩く作者の頭上に、春の雪が降りしきる。

「この道しかない」とは、同時に作者の生涯の道の象徴とも

思われてくる。



春雪三日祭のごとく過ぎにけり  石田波郷


春の雪が三日降りつづいた。と言っても、豪雪という感じで

はない。

春の雪は沫雪であり、牡丹雪とも言い、雪片が大きく、水っ

ぽく、どこかはなやいだ感じがある。

病臥している作者は飽きずに窓に降る雪を眺める。

少年のように、それは心を浮き浮きさせる。

少年の日の村の祭の日がそうであった。作者は降る雪の中に、

かつての祭太鼓や笛の音を聞いている。


(山本健吉「俳句鑑賞歳時記」より)





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最終更新日  2012年03月06日 06時27分52秒
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