"ON THE RAILROAD"
二ヶ月前、僕が出版している教則本の会社から突然電話がありました。電話に出ると「大泉さんと言う方から、加藤さんと連絡を取りたいという問い合わせがあったんですが、その人に加藤さんの連絡先を教えても宜しいですか?」との事でした。大泉さん・・・、その名前は、勿論覚えていました。今から20年くらい前に知り合って、音楽繋がりで仲良くなった親友でした。でも、その後、引越したりして、いつの間にか、お互い連絡も取れなくなっていました。僕が出版社の人に「その人は僕の親友なので、電話番号を伝えて下さい」と言いました。その日の夜に、彼から電話がありました。もう、声を聴いた瞬間、あまりに懐かしい声に、胸打たれました。ああ、懐かしい・・・彼は僕に、こう言いました。「もうすぐ一年になるんだけど、あれからお店を開いてさ。時々ライブやってるお店なんだけど、今度、ギター持って遊びに来てよ!」「それは凄いね!じゃ、早速、来週にギター持って遊びに行くよ!」僕もそう言って、電話を切りました。そして、来週の月曜日、気持ち高鳴る中、彼のお店に行きました。"ON THE RAILROAD"と書かれた看板をくぐりお店に入ると、そこは木の匂いに包まれた、凄く温かみのある空間でしたお店に入ってすぐ左にはライブステージがあって、カウンターもテーブルも全て手作りの木で出来ていて、椅子に座った瞬間、とても心地よくて、ずっとそこに居たくなりました。大泉さんとの、20年ぶりの再会。それは、何とも嬉し過ぎる再会でした。「こんな素敵なお店を開いて、頑張ってるんだなあ・・」とか、「未だにギター弾いてて、嬉しいなあ・・」とか、とにかくお互いを讃え合う、最高の時間でした。大泉さんは、シンガー・ソング・ライターです。凄く歌が上手くて、フィーリング抜群で、そして、何しろ声が凄く魅力的です。あんな深い声の持ち主は、なかなか居ないなあと思います。その再会の日から、一ヶ月半。じつは昨日、その"ON THE RAILROAD"の開店一周年の日だったんです。勿論、駆けつけました。お店に入ると、既にお客さんでいっぱいでした。つくづく、大泉さんの人徳だなあ・・・、と思いました。途中、大泉さんのライブがあって、ボーカリストのマヤンさんと、先日から僕の所にギターを習いに来ている弟子の拓美君のライブ、その後、僕もギターを弾きました。僕は最初、ソロでギターを弾いていたんだけど、その後、先日、"ON THE RAILROAD"で初めて会ったベーシストの西やんと一緒に、キャラバンと、ウォーター・メロンマンを弾きました。凄く盛り上がって、なんと明け方まで、本当に幸せな時間でした。そして、最後には大泉さんがバラードの曲を歌って、ライブは終わりました。でも、そのバラードの曲・・・、詩もメロディも、聴いた事がある・・・耳を傾けている内に、ふと思い出しました。「そうだ、あの時に聴いた曲だ!」あの時とは、20年前に一度だけ行った、大泉さんのライブを聴いた時のことです。それは、大泉さんのオリジナル曲でした。ああ、20年経っても、心に沁みる良い曲は忘れないんだなあ・・・大泉さんのお店、"ON THE RAILROAD"http://on-the-railroad.verse.jp/coupon.html是非、一度立ち寄ってみて下さい。きっと、また行きたくなる、温かみのあるお店です。