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アイデアを形にしたら、次はいかにしてそれを世間に広めていくかが重要になります。どんなに斬新なものでも、まずは手にとってもらわないことには、どうしようもありません。
毎日大量の新刊書が発売になる中、書店で1冊の本をお客様が見る時間は0.02秒というデータもあります。つまり、この0.02秒でお客様の目に留めていただくことができるかどうかが勝負なんです。ポップ等を書店に配布するようなプロモーションは発売後ですから、発売前に考えなければならないのは、タイトルと装丁です。 タイトルは作品連載時に考えた『ラブメール』で決まり。サブタイトルの「先生と私の秘密」も書籍化決定の時点で再度いろんな可能性を考えましたが、やはり、そのままでいいだろうという結論に達しました。 次は表紙周りです。ここは僕自身のイメージをそのまま形にしてもらいました。この過程で関係者とともに書店に何度も足を運び、置かれるコーナーをよく見ながら、全体のバランスや色合いを決定。 そして最重要とも言えるのがオビです。よくタレントさんがオビについていますよね。あれって『世界の中心で愛を叫ぶ』で柴崎コウさんがオビでコメントを載せたのがブームのスタートなんです。小説のオビで旬なタレントや女優の推薦コメントをもらってくるというPR戦略はそれまでになかったこともあって、絶大なる効果をもたらしました。その後、僕の『クロスロード』でも香里奈さんにオビコメントをちょうだいし、あの頃はまだまだ効果がありました。 ただ、書店に行けばすぐに分かるとおり、いまでは、オビにタレントさんのついた本が散乱しています。ああなると効果は一気に薄れてしまいます。そこで、タレントのコメントなしの文字のみオビという線もありですが、この本は革新的だから、やれることは何でもやろうと主張し、タレントさんにコメントをもらう方向性に定まりました。 たとえ書店で以前ほど目立たなくとも、タレントさんの写真のついたオビには副次的な効果が2つあって、1つは書店で平積みされやすいということ。やはり著名人の写真が表紙に載っている以上、それを見えないようにするのはもったいないと考える書店員さんは多いようです。そして、もうひとつは「○○の本」と覚えられ、クチコミが広がりやすいという大きなメリットがある。『クロスロード』もタイトルを聞いてピンと来なくても、「香里奈がオビの…」という枕詞ですぐに分かる方がたくさんいるようです。 講談社さんからオビ候補に何名かのタレントの名前が挙がりました。皆さん、今をときめく女優さんや俳優さんです。名前だけ聞くと、おお~という感じでしたが、正直、上記2つの副次的効果はともかく、メインとなるべき、書店でのアピールがどこまであるのか…と考えると、いまいちピンと来なかったんですよね。 そんな折、僕の頭に一人のタレントさんの名前が浮かびました。物語との関連性もバッチリだし、話題性抜群。好感度も最高に高く、書店でどんなタレントさんのオビと並んでも確実に目立つ。このタレントさんにオビコメントをもらえたら、これ以上ないだろうと思い、さっそく交渉。結果、意中のタレントさんにオビコメントをもらうことができました!! そのタレントさんとは… 次の日記で表紙画像を大公開いたしますので、そこで明らかに!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 2, 2009 01:26:44 PM
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