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テーマ:あれこれ書いてみる(36)
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もし、今度生まれ変わったら君と恋に落ちるのだろうか?
前世と違い僕は幸せな日々を君と送る事が出来るのだろうか。人生の半ばにさしかかり、僕は人を好きになる事はもう無いだろうなぁーって思っていた。 だって考えてもみなよ(笑)僕の周りにはやけに計算高い飲み屋の若い子と若い頃いかしていた女の子も子育てで、いつの間にか教育熱心な母親! 「あんたみたいな子供誰に似たのかしらねぇー!!」 ○○ちゃん、あんたより娘の方が立派だって!!DNAだね!!アンタだって無茶してたじゃん!!逃げた男の変わりに産婦人科付き合ったの俺だぜ!!まぁー、腐れ縁だな(笑) どうも、人生の裏側ばかり見て来たみたいで、無条件で好きになんかならない環境だな!!まったく!! 人間にはこの世に顔が似た人は3人居るらしい??信じる?? ある日僕はいつも行く喫茶店で遭遇してしまった!! そう、その二人目に!!窓の外をみていたら、彼女は自転車でやって来た。 遠くからやって来る彼女を僕は幻を見る様に見ていた!!「昔のあいつにそっくりだなぁー!!かわいいなぁー!!眼の辺りとか唇とかそっくりだなぁー??でも、あいつだって歳とって子供も居るわけだし、まぁなぁー」 彼女は僕の居る店の前で自転車を止めた!!そして、店に入って来た!! 何やら、お店に入って来ると、奥へ行った。僕はまるで、操り人形についている糸の様に彼女の動きに釘づけになった。 マスターがおかわりのコーヒーを入れに来た。 「ウメさん!!かわいいだろう?今度うちに来た従業員だよ」 僕はマスターの顔を狐につままれた様な顔で見上げた。そしてタバコに火を点け少し落ち着いた。 (ウメ、待て落ち着け!!顔は似ていたって性格とか声とか似ているハズ無いのだから、期待するなよ!!お前はオヤジなんだから!!) 僕、は小さくため息をついた。(たいしてかわいく無いじゃん!!落ち着けよ!!) 「小雪ちゃん、こちらウメさん!!ご挨拶して」 僕は心臓の鼓動を悟られない様興味ない視線で彼女の方を見た。 「小雪です。よろしくお願いします。」彼女の笑顔があの頃のあいつと同じだった。そして、この何十年と僕の耳の中に聞き間違えるハズの無いあいつの声そっくりだった。 「こちらこそよろしく。いい子が入ってよかったね、マスター」 僕はまるで、奴の亡霊を見ている様で、胸が熱くなるのがわかった。 それから僕は毎日の様にこの店に通っている。 彼女とは、一回りも年回りが違うのだが、間違いなく僕は彼女に恋をしている様だ(笑) 彼女のピアスがとても素敵で僕はいつも気になる(笑) この東京において本当に奇跡的に生息している様な飾り気のない華のある人だ。 彼女の大きな白と黒のハッキリした瞳に僕は見とれてしまう。 時より僕は変な顔で彼女の瞳をのぞき込んでいるのだろうなぁー(笑) 彼女は恥ずかしそうに視線を外す。 何だか彼女を自分の物にしたいとか、独占したいとかそういう気持ちが無いのは不思議だなぁー。 これから、どんな男を選んで幸せになって行くのかそちらの方が気になるのです(笑) 僕はいったいいくつまで恋ができるのだろう?? 今は彼女の話す声を聞いたり、笑顔を見ているだけで幸せでいられる。 だって、あの頃の僕は自分も含め周りの人をキズつけ過ぎたから。。。 なんだったんだろうなぁー?? 彼女の横顔をみながら、あの頃の僕が囁く。「僕ともう一度やり直さないか?」 僕のこの胸の痛みと疼きはやっぱり恋なのかもしれない。 「ねえ、結婚は恋愛の延長だと思う?」 僕は意地悪な質問を彼女に問いかけてみた。 彼女、は僕の視線を外してこう答えた。 「恋愛と結婚は別だと思いますよ」 それは、18年前の彼女が答えた答えと同じだった。 umekichiya お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.05 00:53:12
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