「ようこそ、クラブ粋へ」
ヘルプの新人が目の色を変えて店の扉を開けた。。
「お客様、ご指名は?」その女二人組みは水商売の匂いのする女だった。
「省吾をお願い。。」ヘルプは深く頭を下げた。
「少々お待ち下さい。。」俺はわかっていた。彼女達が今夜の俺の獲物だと。
「こんばんわ!ずっと待っていたよ。。」
エミは浅草のソープ嬢、連れは前の会社の同僚らしい。。
今夜はエミは友達と弾けようとこの間、街中で声を掛けてから、俺の事、気になっていたらしい。
とにかく、今夜のキーマンはエミ!!金を持っているのは、彼女なのだから。
毎日の仕事は尽くす事が仕事だから、今夜は尽くされてみたいらしい。
とにかく、COOLに。エミの話をとにかく聴いてあげる。。
そう、信用を勝ち取るんだ。そして、お互い恋愛中のカップルみたいな雰囲気で演じるんだ。
そう、俺は恋愛マニア。。。
もう、誰も好きにならない。。まるで、昔の仕返しをする様に、生きて来た。
そう、「俺に逢いたければ、金作るしかないだろう?エミ??」
エミは、俺のいい客になった。
エミの友達のマリもチョクチョク遊びに来る様になった。
「省吾ともっと逢っていたい。。」マリは酔うとそういって俺にせがんだ。
「じゃあ、金作って遊びに来ればいいじゃん」マリは泣いた。。。
「もう、お金がないのよ」
「じゃあ、いい店紹介してやるよ」俺は、浅草のエミの働いているソープを
紹介してやった。
暫くして、馴染みのソープの店長から電話が掛かって来た。
「省吾、ありがとうな!又、よろしく!」
店長からの、お礼の電話だった。
二人は俺を口説こうと争って店にやってきては、高い酒を入れてくれる。
俺は、トコトン金を貪るホストと言うこの仕事が合って」いるようだ。。
つづく。
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Last updated
2006.02.01 22:41:07