|
テーマ:小説を書いてみる。(199)
カテゴリ:カテゴリ未分類
何となく生きて来た。今日を生きる事が必死で気がつけば、もう、若者と呼ばれる年齢じゃ
無くなっている。 会社でも、勤めて目立つ事も無く、大人しくやって来た。。 この間、ニュースでスターの寿命と言うのを、統計を取っていた。 スターと呼ばれる人は短命だ。ジェームスディーンにしても、尾崎にしても、ジョンにしても、 気がつけば、僕も尾崎よりも、長生きな若者? つまらない大人にはなりたく無いと思いながらも、会社ではベテランと呼ばれる様になった。 三十代で結婚して、娘ももうすぐ、三歳になる。。 妻とは、友人の合コンで出会ったのだが、酔いつぶれてしまった僕は合コンで僕の向かえに 座っていた彼女に介抱され、気がついたら一人暮らしの彼女の家で厄介になっていた。 好きとか、嫌いとか、まぁ現実はそんな所から一緒に暮らし、娘が生まれた。。 自分の子供は本当にかわいい。。あれは本当だ。。 血の繋がりというのは本当に恐ろしい。。。自分を犠牲にしても、娘を守りたいと思う。 だから、僕は赤ちゃんポストに自分の子供を置き去りにする親の気持ちなど、 理解に苦しむ。 僕は娘になら自分の全てを捧げても構わないと思う程、愛している。。 どんなに、妻との関係がギクシャクしようが、娘の為に、父親として、妻と夫婦を演じて行く つもりでいる。。 しかし、妻とは、何年も上手くいって居ない。。 警察を呼ぶ程の大喧嘩を何回もした。。男は不利だ。。妻が感情的になり、娘のオモチャを、 僕に投げつけたので、腕を掴んで制止しただけなのに、「この人が暴力を振るった!」と 妻は警察を呼んだ。。。僕はただただ、頭を下げるだけだ。。。 そんな妻も、給料が少ないとか、生活が辛いとか色々な理由を僕に言いながら。。。 お盆に娘を連れて、実家に帰ったきり、戻って来る事はなかった。。 僕はこれから娘が育つのを見守る事が人生の生きがいだったのに。。。それも叶わない。 ああ、人生を怨む。。何のために生きているんだろう。。。 一人ぼっちになった僕はローンだけ残ったマンションでパソコンに向かった。。 貴方の人生の余命お教えいたします。。 僕は暫くぼんやりモニター画面をみながら、マウスを動かし、このタグをクリックしたみた。 文字の色が変わったまま、暫く画面が変わるのを待っていた。。。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.10 13:06:01
|