テーマ:☆詩を書きましょう☆(8463)
カテゴリ:絶望や死
KYの死体は 片目がつぶれていた
身寄りのないKYだったから 僕が死体安置室に呼ばれたのだろうか 僕は涙を流したが 悲しかったからではなくて きっとくやしかったからだ ある時期はとてもKYの才能に嫉妬していて憎らしかった だからずっと 友人のように話せなかった 1年前に彼はこう僕に電話した 「実は俺は君の才能がうらやましい」 なんであの時僕は 「俺も同じふうに考えていた」 と伝えなかったのだろう 僕はどうして一番大事な事を言えずにいたのだろう もう伝えられない いくら叫んでももう何も伝わらない (1995) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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