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2005/01/07
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カテゴリ:カテゴリ未分類

やっと少し落ち着いて
自分の置かれている立場を
現実として受け止められるようになって来ました。


それは突然の出来事でした。

発端は、社長がこちらで立ち上げる予定の
新会社の総経理アシスタントとして
採用が内定していた中国人の親友に
他の会社からも引き抜きがかかったことから始まりました。

もう新会社から内定は出していたものの
最終的な条件等の決定権を
株主であるうちの社長と
新会社の日本側の代表取締役である
社長の友人が握っていたため
最終決定が出せないまま
親友は他社への返答を迫られていました。

そこで急遽昨日社長が日本から飛んできてくれたのですが
そこから先、突如予想していない展開となりました。


まず親友を紹介し
一般的な面接のようなものが終わり
彼女を一旦帰した後、
新会社の総経理役の中国人にも席をはずしてもらい
働き始めて1年が経ち満期となった私の契約の件に
話は移りました。

そのままただ普通に契約更新になるか、
あっても、中国語集中強化期間中の
条件面の話し合いぐらいになるだろうとしか考えていなかった私に
社長は全く予想外の言葉を告げました。


「とりあえず、契約は一旦打ち切りにしたいと思う。」

一瞬首を切られたかと思い
背筋が凍り付くような感覚に打ちひしがれながら
言葉を失いました。



「と言ってもこれでつきあいを終わりにしようという話ではなくて。。。」

ほっと胸を撫で下ろしながら
やや緊張して社長の話に全神経を集中させました。

「とりあえず、やっぱりお前がここ(現地の貿易会社)の一社員のような形で働くのは無理があるみたいだから、
一旦それは今月か来月で終わりにしたいと思う。

で、その後どうするかって話なんだけど、
いくつか方法を考えていて。。。


まずこっちの一番の希望としては
日本に戻って来て東京で働いてもらうこと。」

私が苦笑いしながら聞いていると
社長はそのまま話を続けました。

「と言ってもそれはお前がNoだろうから
であれば、
あとは他の方法で食いぶち稼いでもらうしかないんだけど。。。


1つはSPのモノ屋として独立して働いてもらう方法。

例えば1,2ヶ月日本に戻って来て
うちの客先とかお前が前いた会社とか前の会社の客先とか回って仕事取って来て
こっちのメーカーとか商社に振って管理する。


もうひとつはこの間から調べてもらってる○○の仕事。
これに関しては俺はまだ儲かる話なのかよくわかんないから何とも言えないけど
お前がやれるって言うんだったら試してみればいいと思うし。。。


あと、新会社の件は、
お前どこまで首つっこんでやってきたいと思ってんの?
こっちはもうかなり話進んでて
いずれでかい仕事になるだろうから
誰か立ち上げ時死ぬ気でやるやつ必要なんだけど
お前が本気でやる気あるなら任せてもいいけど。。。」



私は動揺する心を深呼吸して整えながら
口を開いてゆっくり話し始めました。

「まず日本に戻って本社で働く件は、
申し訳ありませんがやはりちょっと考えられません。
それでは何のために前の会社を辞めてこっちに来たのか
分からなくなってしまうので。。。

次にモノ屋として独立して働いていくという道ですが
これはもともとつてもありますし日本に少し戻って営業すれば
簡単に引き合いは来ると思います。
ただ、SPの仕事は決まれば額は大きいですが
決まらなければいつまでも赤字のままです。
どれぐらいで結果を出せるか正直分からないのと
何か間違えがあれば損失がかなり大きいので
そういったリスクの部分がやや気になります。

○○の件は、まだ調査段階で
ビジネスとして成り立つのか分からない状態ですが
もともと工業デザイナーとしてずっと働いてましたから
かなり事情は分かっていますし、
日本で仕事さえ取って来れれば
こっちで外注頼んで出来上がりをチェックして
日本に戻すぐらいの仕事は簡単です。
アシスタントの一人でもいれば十分やれる自信があります。

新会社の件は
将来性のある伸びる業界だと思うし
きっと成功して大きくなるでしょうから
投資材料として興味を持っていました。

ただ社長がどういう立場で関わってくるのか分からなかったので
社長が経営権を握って中心的にやるのであれば
こちらで精一杯サポートしたいと思っていましたが
H社長のことはあまり存じてませんし
業界的にも今まで関わったことのない未知の分野なので
正直私にどこまで何ができるか分かりません。
立ち上げから関わって勉強させてもらえるのは有り難いと思いましたが
もともとすごく興味があってやりたいという訳ではないので
死ぬ気で取り組めるかと言われたら正直言ってできません。


私も社長が考えて下さっているのと
ほぼ同じような気持ちで
正直自分でどれが一番自分に合ったいい道なのか分からない状態で
どこに的を絞ってやって行ったら良いのか
自分でもよく分からないのです。」


「俺もお前もさぁ、常に色んなモノに興味があって
すぐ色んなアイデア沸いて、飽きっぽくて、
やりたいこところころ変わるじゃん。
そういう人間はさぁ、所詮ひとつに絞ってそれだけに集中して
長いスパンでやってくのって無理だと思うよ。
だからさぁ、いいんじゃないの?
とりあえず、目先の目標だけ決めて、
芽が出そうなものから取り組んでみて
うまく行ったら続ければいいし
だめだったらやめて他のことすりゃいいし。。。」



「それであれば、一番手っ取り早く取り組んで結果が出せそうなのは
やはり○○だと思います。
もちろん独立してやるからにはリスクも覚悟の上で
それでも挑戦して真剣に取り組んでみたいと思います。」



「うちの会社もさ、創立8年目だけどおかげでかなり順調に行ってて
今年から44億まで借り入れできるようになったから
新しいことやる資金は調達してやれるし
最初しばらく赤字が出たって
当面の面倒ぐらい見てやれるしさ。。。
極論言ったら、失敗したって
会社潰して俺が自己破産すれば済む話だし。。。


俺はやりたいこといっぱいあって
でも自分で何もかもできないから
代わりに投資して他のやつにやって欲しいんだよね。

言い方悪いかもしれないけど
俺にしてみれば
お前は非常に利用価値高い人間だからさ。」


社長の思いや言葉のひとつひとつに心底感激して
机に自分の頭を押しつけるように深々と下げてから
こう応えました。

「どうもありがとうございます。
たった1年でこんなに信頼して頂いて本当に有り難いです。

私は人間利用されてナンボだと思っているので
利用価値を感じて頂けるならうれしい限りです。


最近とみに独立心が強くなっていたのですが
もともと社長に惚れて入った会社ですし
独立するにしても絶対社長の下で
社長にお役に立てる形で独立したいと思っていました。

でもこんなに早くチャンスを頂けるなんて
思ってもみませんでした。

社長の期待に応えられるよう
死ぬ気で取り組みます。


それから。。。
Sさん(親友)の件なんですけど。。。

私が独立して動く方向で行くのであれば
自分の食いぶちぐらい稼げるようになったら
やはり彼女をアシスタントとして雇いたいと思います。

でも新会社のスタッフとして採用が決まってしまったら
紹介しておいて、後から奪う訳にもいかないので
その辺はどうしたらいいですか?」

「あぁ。だったらまぁ今晩にでも2人でよく話し合って事業計画でも立てて
会社から準備金出して、それがなくなる前になんとか利益出して
独立した会社みたいな感じて動かしてくとか
そういう話になるんじゃない?」


その後タイミングよく電話をくれた親友を
再び呼び出し
社長との話の内容を伝えました。

と同時に一方で
新会社のアシスタントとしての採用も
日本側の社長から正式にOKが出て
彼女の希望する条件をのむという話になっていたので
そのことも伝え、彼女にこう言いました。

「私にとってもあなたにとっても人生の決断の時です。

もし新会社に行くんであれば、もう一緒には働けないけど
社長の会社だし、絶対成功すると思うからいいと思うよ。

誘われてる会社は、もともとあなたのやりたいことに近いから
そっちに行きたいのであれば、それも止めない。

もし私について一緒にやってくれるのであれば
私としては一番うれしいけど
そっちはそれこそ0からのスタートだし
当面給料も出せない状態で
失敗したら会社に負担かけてそれで終わりっていう
リスクの大きい大変な仕事だけど
どうする?

どれを選択するかは完全にあなたの自由だけど。。。」


すると彼女は全く迷う様子もなく
私と一緒にやって行くという決断を
すぐに出してくれました。

「私にとってお金は本当に問題じゃないですよ。
お金は先に与えれば返ってくるものだと思うし
生活するだけだったら家庭教師のアルバイトだけでも食べていけます。

まだ若いから、失敗したって勉強になるだけで
失うものも何もないです。

ただあなたと一緒にやったら楽しいと思うし
二人ともこんなにやる気があって
絶対成功しないわけないと思うから
挑戦してみたいです。」


私は彼女の手を握り
また頭が机につくまで深く下げ
お礼を言い続けました。

感謝の気持ちで胸がいっぱいになり
涙が出そうになるのを必死でこらえながら
言いました。

「私は自分で言うのも何だけど仕事は結構できるから
何やってもある程度成功できる自信はある。
でももともと中身はかなり弱い人間だから
自分のためだけだったらほとんど頑張れないし
モチベーションが上がらなくて続かない。
自分ひとりでやったら絶対成功できない。

でも大切な人のためだったらいくらでも頑張れる自信あるよ。

社長とあなたのためだったら
本気で頑張れるから
絶対うまく行くと思う。」


そして帰り際家の近くの教会により
クリスチャンでもないのに
神様にすがるように誓いを立て
お願いをしました。

「もう悪いことはしません。
自分のためには何も望みません。
だからどうか社長と彼女のために
力を貸して下さい。」


その後家に戻り、まだ夢を見ているような気持ちで放心状態のまま
もうひとりの家族(シェアメイト)に
報告をしました。

すると彼女は驚きもせず落ち着いた調子で
こう伝えてくれました。

「よかったね。いいと思うよ。
最初は大変かもしれないけどなんとかなるでしょう。
大丈夫だよ。
いざとなったら私の給料で2人とも養うから。

やりたいことがあってそのやりたいことができる人って
本当に少ないと思う。
だからそういう人はどんどんやった方がいいと思うよ。

私は自分がそういうのないからうらやましいし
サポートすることしかできないけど
応援するから頑張って。」


本当に何もかもが
信じられない思いでした。

こんなにも自分を信頼して、応援して
励ましてくれる人達に恵まれて
これ以上の幸せはきっとないだろうと思いながら
またしても感謝の気持ちで
頭が下がりっぱなしになりました。


今日は1年ずっとお世話になり続けた貿易会社の総経理に
報告をしました。

すると彼は経営者として
経験に基づくアドバイスを惜しみなくくれ
真の愛情を持って厳しい言葉もかけてくれました。

私が
「今後オフィスが離れちゃったりしても
またちょくちょく相談に訪れてもいいですか?」
と尋ねると

「もちろんですよ!
僕は飾りっ気のある言葉はかけられないから
良いことも悪いこともストレートに表現してしまうけど
それでも良ければいつでも歓迎します。」

と満面の笑みを浮かべて返してくれました。


本当に私は人に恵まれています。

素晴らしい人達との出会いが
常に私の人生に幸運と愛と感謝と感動をもたらしてくれています。

感謝・感謝・感謝・感謝・感謝
いくら言っても足りませんが
本当に感謝です。





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最終更新日  2005/01/08 02:22:59 AM
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