ゲミュートリッヒな暮らし~Seit 2005

2022/12/03(土)04:00

阪神電車~甲子園フォーエバーやらトラッキーやら凄いことになっている

魅惑の「鉄」(34)

関西私鉄を乗りまくる旅の第二日目、宝塚ホテルを出発した我々は、阪急今津線で今津駅まで向かい、阪神電車に乗り換えた。反対側ホームにやって来た電車は急行西宮行であります。この電車、どう見ても読売巨人軍の色彩で、虎党の評判がよろしくない。挙句の果てに株主総会で散々突っ込まれることに(笑)。 急行西宮行が去った後、直ぐやって来たのは各駅停車高速神戸行。一昔前までは水色だったと記憶しているが、リニュアル後に随分と濃い青色となった。阪急電車がひたすらマルーンの色彩を維持している反面、阪神電車は色彩が自由過ぎて笑ってしまう。実は、来る電車来る電車、みんな色が違うと云う凄まじいことが実際に起きた。梅田方面の電車はなかなか来ないが、来たと思ったら山陽電車の直通特急と近鉄の奈良行快速急行が相次いで通過して行く。もちろん、色も形も全く違う電車だ。だから阪神本線は眺めているだけで面白い。 そして、やって来た急行大阪梅田行は、何と!甲子園フォーエバーのラッピング車であります。今日は電車運がいい一日のようだ。 尼崎駅に到着!我々は此処で降りて甲子園フォーエバー電車を見送る。阪神甲子園球場こそ、阪神電車が生み出した不動産の最高傑作ではないだろうか。 我々は尼崎駅で阪神なんば線に乗り換える訳だが、乗り換える為には停車中の各停の車内を横切って向こう側のホームに移動することになる。電車を通路代わりにするところが関西の合理主義。停車中の電車は新型ジェットカー5700系であります。阪神電車で初めてのブルーリボン賞を受賞した傑作車両。通勤電車がブルーリボン賞を受賞するのは異例で、其れだけ素晴らしい電車だと云うこと。加速度に優れ、座席やドアの構造にも「速く快適に」のこだわりが詰まっている。阪神電車は、急行用と各停用と、それぞれ専用の車両を製造するのが伝統だ。 そして奈良行快速急行がスペシャルな電車でした。奈良、大阪ドーム、甲子園、姫路など、電車にベタベタと沿線各地のイラストが貼られており、阪神電車は奈良から姫路まで網羅しています、と主張したいようだ。近鉄線や山陽電鉄本線との相互乗り入れで、確かに奈良まで行けるし姫路まで行けるようになっているが、何だか阪神電車が奈良から姫路まで路線を伸ばしたような図々しさが味わい深い。 再び阪神本線に戻って、今度は古参の5000系ジェットカーに乗車。車齢は40年は経っていると思われるが、信じられないほどピカピカ。5000系も、次第に5700系に置き換えられていくと思われ、乗車出来るのは今年ぐらいで最後かも。大震災を生き延びた車両達も、次第に少なくなりつつある訳だ。 武庫川線にも乗りましたよ!トラッキー仕様のラッピングです。武庫川線の車両もバラエティーに富んで凄いことになっています。タイガース仕様、トラッキー仕様、トラコ仕様、甲子園仕様と、四種類のラッピング車が用意されており、どれに当たるかはお楽しみ。乗客は全員阪神ファンと決め付けたような路線である。 武庫川団地センターの敷地に飾ってある車両も見に行った。一昔前までの赤胴車であります。特急や急行は、みんな此の塗装だった訳ですな。何時の間にか、伝統的な赤胴車仕様は武庫川線だけになってしまい、廃車後は団地内に飾られて往時を偲ぶことができる貴重な資料となっている。以上、阪神電車の歴史をかなり網羅したような一日であります。 鳴尾浜球場にも足を運びました~詳しくはこちら!

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る