株の下落を金積立が救う?理想的な分散投資かもしれないけどあまり笑えない話。
ミニ株・投資信託・外貨MMF・商品に分散投資する我が「相模太郎ファンド」の大納会時点での運用成績は、基準価格11124円(評価額を投資額で割っただけの話)、先月に比べてかなり戻した。というものの来年への不安は増すばかりである。総合成績が上がった!と言っても「株の下落を金積立が救った」という喜べない展開。金価格ほど読めないものはなく、お楽しみ程度の金積立は「保険」に過ぎない。プラスに貢献した部門ミニ株:ソニー、新生銀行、デンソー 12月28日は、株式市場の大納会。最後の最後は「大幅続落」で引けた。年初の日経平均が1万7353円→大納会が1万5307円、年間の下落幅は11%であった。これに対して「相模太郎が勝手に決めた主要10銘柄」に分散投資した相模太郎平均は、年初が1万3600円→大納会が1万2191円、年間の下落幅は約10%。同じような感じで下落してしまった。投資信託:フィデリティグローバルファンド、グローバルソブリン、JPM新興国ソブリンオープン、DWS新興国株投信、USハイイールドファンド 11月末に比べて投資信託はじわりと上がっていた。投資信託部門は「海外の株式・債券に投資する」という作戦。米国株も総じて不安定な状況だが、円高の進行がひとまずストップしたので基準価格の下落に歯止めがかかったようだ。商品:金積立 金は上げに上げた。金の積立を始めて5年ほどになるが、今年は「株の下落を金積立が救う」という現象が顕著だった。商品市況の上昇はニュースでもおなじみであるが、金は世界情勢が不安定になると値上がりするのが特徴。ずばり「財産の保険」である訳だ。ただし「保険は保険以上の機能は求められない」のも事実。金積立をやってる会社が倒産したら全額戻らないかも知れないし、買い付けや換金を繰り返すと手数料ばかり取られてしまう。「金」を持つことの精神的満足感に浸るだけで十分かも。マイナスに貢献した部門ミニ株:武田薬品、本田技研、キャノン、トヨタ自動車 特に大納会の下落で顕著だったのは輸出関連株。米国株の下げに引きずられてか、後味の悪い結果となった。こうした不安材料を来年に持ち越すことは確実で、我慢の投資が続く見込み。ちなみに評価損を生じているのはキャノン。他は昔からの保有銘柄だけに、かろうじて評価益は出ている状況だが・・・。投資信託:三菱UFJワールドリートオープン。 投資信託で一人負けしているのがリートファンド。こつこつと積立サービスを用いて積み立ててきたが、それでも評価損が生じている。「サブプライム問題」に端を発した信用収縮の余波が世界規模に及んでいる訳だ。高いパフォーマンスを売りにした「リート」も、状況が変わればこうまで脆いとは。分散投資によるリスク管理を徹底したいところ。外貨MMF:米ドルMMF 110円近辺でうろうろしてたドルも、113円近辺まで戻している。米国も利下げ傾向にあるのは確実で、さらなるドル安+分配金の減額のダブルパンチをくらう危険が大・・・。金価格の推移を示す「ブログパーツ」を貼り付けてみました。↑金価格の推移↑相模太郎ファンドの推移