2009/02/22(日)20:10
カメレオンコードとは
ガイアの夜明けで、これはいけると思ったベンチャー企業がある。
次世代カラーバーコード、「カメレオンコード」というものを開発した会社。
名古屋のシフトで2005年設立の9人のベンチャー。開発者は楽天の三木谷社長似の田森幹啓氏(35歳)だ。
二次元バーコードの一種、赤、青、黄色の3色でそれぞれ違った配列になっていて、それをカメラにかざすとパソコン内の専用ソフトがカード内の色の配列の違いを瞬時に見分けるというもの。
同じような働きをするものには、すでにバーコードやQRコード、ICタグがあるが、2メートルの距離で認識でき、紙に印刷するだけで使えるため、ICタグコストと比べ約50分の一のコストで済む。
学習塾で入室する際、パソコンに向ってカラフルな模様のカードをかざす。
子供の名前や入退時間を管理、撮った画像を保護者へメールすることもできる。
カメラとパソコンも市販のものが使え、設備投資もローコスト、
コストの安さと使いやすさで応用の可能性は非常に広い。
日本初長距離認識カラーバーコードはICタグを超えたバーコードやQRコードの場合、複数一括認識ができないので、スピーディーに認識していくメリットがある。
中古本配送センターのネットオフ、床面積2000坪に約100万冊の中古本がある。
困っていることがあった。棚卸の時に1点1点全部チェックしなければいけない。
丸1日業務を止めなければならず、時間・コストがかかっている。
在庫の棚卸はすべて手作業で行われ、アルバイト延べ600人を雇い、そのためだけに人件費年間600万円かかっていた。
そこで、実験に応じた。シールに印刷したカメレオンコードを本の背表紙にはりつけていく。
背表紙のコードを読み取ることで、本のタイトルや出版社などの情報がわかる。
市販のビデオカメラとノートPCで準備OK。カメラでコードを撮影すると、瞬時に情報が認識された。すごいと驚いた。
カメラでコードを撮影するだけ、流通の在庫管理に幅広く利用できそうだという。
早速アミューズメント施設に導入が決まった。
投資会社は高村徳康社長のシンクパートナーズだ。投資するまでを追った番組だが、投資会社の役割の大きさを知った。
すぐれもので簡単、安いこのバーコードは国内以上に、中国など新興国で大きく花開くように思えてならない。