ナショジオ「6℃が世界を変える」が報じた温暖化とは4
ナショナルジオグラフィックの「6℃が世界を変える」という番組でのこと。温暖化で4度上がれば海水面が上昇し、全世界で10億人が暮らすデルタ地帯は海に沈む。数十億人に水をもたらしている氷河は地球から消滅する。世界各地で人々の生活を支えてきた川のうち、いくつかは水が干上がり、何千万人、もしくは何億人もの人たちが生きていけなくなるかもしれない。ヒマラヤ山脈の氷河に発してインド洋へ注いでいる偉大なガンジス河も40年以内に消滅への道のりを歩み始めるであろう。ヒマラヤ山脈から注ぐ河は中国、ネパール、インドの人々の大切な水源である。ガンジス川の命運を左右するのはヒマラヤ山脈の氷河の上に広がる氷原である。極地を除けば世界最大の量の淡水がある。しかし氷河が消失している速度は世界で一番。このままでは氷河の水で大規模な洪水が起こる。しかし氷河が完全に消えると日照りが続く。2035年までにヒマラヤ氷河は完全に消滅し、10億人以上が深刻な水不足の生活を強いられるという予測もある。氷河はヒマラヤに限らず、世界中の多くの人々へ水を供給している。しかし気温が3度か4度上昇すれば氷河は失われてしまうのだ。そうなれば年千万人もの難民が生まれることであろう。地球の気温が4度上がれば、世界中で様々な問題が起きるが、一つだけ共通しているのは、どの問題、も極端に深刻化するということだ。100年に一度の大規模な自然災害が4年か5年に一度の周期でおきるようになるかもしれない。