2008/11/10(月)08:48
モリのアサガオ
久しぶりにレンタルビデオ屋さんに行き、漫画を借りてきた。
モリのアサガオ (1)
拘置所員と死刑囚の魂のキャッチボールを通じて「死刑制度とは何か」を考える話。
話はヘビーながらも、どこか淡々としたリズムで物語りは進んでいく。
考えさせるものがあった。
死刑制度の是非と言うのを簡単に語る事は出来ないと思った。
もちろん考えるための要素はある。
加害者。被害者。ヒューマリズム。善悪。制度そのもの。仇討ち。復讐の連鎖。
改心した囚人も罰するのか。宗教観。文化。えん罪の問題。
とても深い問題だし、考え出すと形而上学的もんだい、机上の考えに至ってしまう可能性もある。
ただ、自分が思うのは、「置かれる立場によって考えは変わるのであり、一つの答えにはたどり着けないのだ」と言うこと。
それだけしかない。
この漫画は「死刑制度そのもの」の問題提起の取っかかりとしては
良い本だと思う。