2014/06/06(金)19:33
歴代のWindowsをVirtual PCの仮想PCで再現
■XPのサポート終了
2013年4月9日、2001年に発売されて13年も長きに慕われて使い続けられたマイクロソフトのOSであるWindows XPのサポートが終了する。
今日帰宅したら、付けっぱなしのXPのPCの画面には「サポートが4月8日に切れます」と表示されていた。長い間使ってきたXPのサポート終了は感慨深いものがある。
■Windows 7の64ビット版で歴代のWindowsを「Virtual PC 2007」を動作させる
それを記念して歴代の主要なWindowsのオープニング画面を披露する。
環境として、Windows 7の64ビット版で「Virtual PC 2007」を動作、そこに仮想PCで歴代のWindowsをインストールしたもの。
ちなみにWindows 7では「Windows Virtual PC」が標準で稼働しているが、MS-DOSや古いWindowsは動作しない。さらにWindows VistaやXPで作成した「Virtual PC 2007」や「Virtual PC 2004」で作成した仮想ドライブが動作しない。
Virtual PC 2007」や「Virtual PC 2004」で作成した仮想ドライブをWindows 7で動作させる裏技がある。「Windows Virtual PC」をWindows 7上からアンインストールしてから「Virtual PC 2007」をインストールする。そうすれば可能となる。
Virtual PC 2007のコンソールと、それから起動したWindows 3.1の画面。
■Windows 3.1
日本では、NECの当時国民機といわれたPC98シリーズが主流で、いわゆるDOS/Vパソコンと言われたAT互換機は日本では一般的ではなかった。そのPC98シリーズ用に1993年頃、MS-DOS上で動くウインドウ・システムが発売されてすぐに導入した。そのWindows3.1の起動画面。(デル用のWindows3.1であるのが背景のロゴでわかる)
特に日本IBMがデバイスドライバーによりMS-DOS(IBMではDOSもしくはIBM-DOSと言った)でソフトウェアにより日本語表示が出来るようにして「DOS/V」と言ったので、DOS/Vパソコンという言い方が普及した。それによりAT互換機を組み立てたものが普及しはじめた時期でもあった。IBM用PCに発売されいたWindows 3.1も普及してきた。
またこの当時ハードウェアによる日本語表示をしているPC98シリーズを始め、日本のPCメーカーは、米コンパック社(現在HP社に合併吸収)の低価格PCの日本上陸により打撃を受ける。NECはハードウェアによる日本語表示の優位性を訴えるテレビCMを出すが、価格での優位性は薄らいでいった。
このWindows 3.1では最近までのWindows 7にもあった定番のゲームが登場した。
マインスイーパー
ソリティア
1994年には香港へのパックツアーに行って、空いた時間にWindows 3.1インストールデスクトップ機を購入、日本にブラウン管ディスプレイと共に持ち帰った。日本よりもはるかに安かった。
ちなみに、Windows 3.1は、MS-DOS上で動くアプリケーションのようなものなので、つまりMS-DOSがVirtual PCでも動いていることになる。
■Windows 95
ある意味で現在のWindowsに通ずるインターフェースを備えて登場したのがWindows 95。年末に近い時期、田舎のパソコンショップへ日が変わる時期に購入したのを覚えている。
日本でインターネット開幕に合わせたかのように登場して画期的だった。インターネットエクスプローラなどは別売だった。
「スタートボタン」が初めて登場し、それが現在のWindows操作の元となったのは間違いない。
その後、Windows 95 OSR2という改良版が登場した。これは今までのWindows 95からはアップデートできなかった。
■Windows 98
インターネットエクスプローラーなどはOSと一体化されて、別売のパックは不要となった。まさに売れ筋のパソコンのWindowsであった。
このときは、国民機と言われたPC98シリーズは終焉を迎え、PC98NXシリーズというAT互換機を日本でも販売していた。
その後Windows 98は、セカンドエディションという改良版が使われるようになったが、現在のようなサービスパックのような無料アップデートが行われず、買い直すしかアップデートの方法がなかった。
そのセカンドエディションのバージョン。起動時は同じだが、バージョン表示で「A」が付いているかで判別した。
■Windows Me
Windows 95の流れを組むもので最終的な製品であった。ところがあまりにもよくなかったために、たぶんマイクロソフトとしても抹消したい製品であるかもしれない。
私自身も小型ノートPCで、おのMe搭載機種を購入したのだが、後で述べるWindows 2000に入れ替えた。
※写真なし
■Windows 2000
Windowsには2系統ある。Windows 95~Meのものと、そして上位のNT系である。NT 3.5の体験版が当時のPC雑誌に付録で付いていたのでインストールした。そのユーザーは破格値で正規版を購入することができた。有料のアップデートとしてNT 3.51、そしてNT 4.0も購入して使った。
そしてNT系の決定版がWindows 2000である。
オマケに中国版Windows 2000の起動画面。
Windows 2000、内部バージョンはNT 5であり、今までのNTの改良版であった。
■Windows XP
Windows XPは、2001年に登場し、サービスパック1、サービスパック2,サービスパック3とOSそのものを修正していき、13年もの長きにわたって使い続けられた。
XPの内部バージョンは、NT 5.1で、Windows 2000の改良版である。
2014年4月8日、とうとうマイクロソフトによるサポートが終了する。本当に長きにわたりありがとう。
■Windows Vista
これは新しいWindowsを目指して作られ、内部バージョンNT 6となるもの。当時に必要とするハードウェアスペックが高かったことと、メモリーを多く使うことで、すぐに次のWindows 7と交代。
たぶん、このWindows Vistaは、Windows Meと同じように抹消したいものではないかと思う。
■Windows 7
Windows Vistaの反省を受けて、不必要な動作を止めて快適に動作するようにしたものとも言える。
内部バージョンは NT 6.1で、Vistaの改良版である。
現在は最も普及しているWindowsの決定版とも言える。
■Windows XPさようなら
今までの主要なWindowsをPC上の仮想PCソフトであるVirtual PC上で再現した。
これからは実機で動くXPを見る機会がなくなり、このような仮想PC上で見るだけになってしまうのだろう。
ただし勘違いしてはいけない。XPのサポートがなくなるというのは、新しいセキュリティへの対応がなくなるのであった、使えなくなるのではない。
この微妙は意味合いはわかるだろうか。特定の国ではマイクロソフトとへ多額な金額を支払って、セキュリティー対策を求めているもよう。今でもXPはよく使われているWindowsであるのはサポートが切れても変わらないのかもしれない。それよりもWindowsアップデートしていないWindows 7以降を使っていることの方が問題があるだろう。
明日はWindows 8.1のアップデートがある予定。アップデートにより、「スタートボタン」が復活するらしい。アップデート後どうなるかを報告する。