2020/11/13(金)11:25
季節は巡る
日本では四季がありその季節ごとに色んな草木が芽吹き花が咲き、色んな虫や鳥が動き出します。
私たちも、そうしたものを目にして季節を感じます。
テレビでは「桜の開花」が報道され「春の訪れ」を知らせてくれます。
東京の桜開花は「靖国神社境内の標本僕」だそうです。
この辺でもそうですが、木によって随分開花が違いますからね。
先日、気象庁が発表したのが、今までやってきた「生物気象観察」の一部を廃止するのだそうです。
なんと、34品目にわたって観測してきたのだそうです。
紫陽花の開花
銀杏の黄葉・落葉
梅の開花
かえでの紅葉・落葉
桜の開花・満開
ススキの開花
この6種類が残るのだそうです。
趣があると言えるかも知れませんが、気候変動をつかむためでもないのに・・・
1953年・昭和23年から続けてきたのですが、地方気象台によって観測項目は違っていたようです。
そして、普通に使われていたのが「桜の開花・満開」「桜前線」ですね。
日本人の好きな「桜」ですし、この気象庁の発表が余計に後押ししたのかも知れませんね。
梅・桃・あんず・柿・からまつ・椿・たんぽぽ・チューリップなどは外されたようですし、つばめ・もんしろちょう・あぶらぜみ・ほたる・トノサマガエルなんてのも外されたようです。
これらの記録は気象庁のHPを探せば残されています。
地球温暖化の記録にもなるでしょうね。
台風・熱帯低気圧の予想進路の基準も変わりました。
もう一つ、何年か前に「梅雨入り宣言」「梅雨明け宣言」を辞めようという話もありましたね。
梅雨入りも梅雨明けもはっきりしないし、宣言出来ずに開けちゃうこともありますからね。
気象レーダーや気象衛星が実用化するまでは、「ラジオゾンデ」と気圧計・湿度計・温度計・風速計・風向計と目視で天気図を引いて予測していたのですからね。
気象屋って変わり者の仕事でした。
フグを食べる前に、「気象庁気象庁気象庁と、三回唱えると良い」なんてブラックユーモアがありましたけどね。
廃止は来年からだそうですから、今頃は銀杏や楓の葉っぱを毎日見て居るのでしょうね。
100年、200年と続ければ科学的な資料にもなるとは思いますが・・・
でも、地方の気象台は機械しかありませんね。
学校にあった百葉箱も姿を消したし・・・
これは、廃校なった波田須小学校にあった「百葉箱」です。
戦後しばらくは学校に「気象部」なんてありましたね。
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