『アトランティスは沈まなかった』ウルフ・エルリンソン
アトランティス大陸というのは、一般的には昔大西洋上にあって、一夜にして海に没した大陸……ということになっています。アトランティスについて書き残したのはプラトンです。この著者は、プラトンの書き残した物を調べて、アトランティスとは、アイルランドのことである……という仮説を述べています。なかなか、信憑性はあります。プラトンの書き残したアトランティスの大きさとアイルランドの大きさの近似生を、他の似たような大きさの島とも比べることによって証明したり、アイルランドに残された巨石文明の遺跡とプラトンが書き残したアトランティスにあった神殿などの近似生を証明したりしています。また、プラトンはアトランティス軍はアテネ軍と戦って破れたとか、一夜にして海中に没したなどとも書いていますが、プラトンも実際にアトランティスを見て書いたわけではないので(たぶん、アトランティスを実際に見た人から聞いたことを文章にした)、いくつかの別の話が、アトランティスという一つの島の話になってしまっているのではないか……ということで、北海には、実際にドッガーバンクという水没した島があるようです。本の大きさの割には文字が大きいし、写真や図も多くて、思ったほどのボリュームはない本でした。なので、内容もそれほど難しい物ではないので、アトランティス大陸&帝国への入門書だと思って読むと、楽しいと思います(^^)。