もぐらのランプ　Mole's　lamp

しばらくぶりに留学記です。

さて、Cさんに半ば対抗するようにイギリスに留学した私は、いろいろなことに気づき始めました。


Cさんは「欧米では日々議論しないと生きていけない」etc　とにかく『議論』好きじゃないとダメだと言っていたのですが、イギリスに来てみて

「別にイギリス人だって議論ばっかりしているわけじゃないんだ・・・・」

と思いました。

考えてみれば当たり前なんですが・・・(^_^ﾒ)
Cさんは本当に終日議論していたのですが、そんなことしていたら逆に生活に困るだろうと思うようになりました。


そして、これも当たり前ですが、イギリス人を含め学校にいるよーろっぱ人を見るにつれ、

「ヨーローッパ人でも、人生に積極的な人やそうでない人、議論好きやそうでない人、大人しい人やそうでない人、家事のすきな人やそうでない人（男も女も）、外国に興味ある人やそうでない人、意地悪な人ややさしい人・・・・いろいろいるのだ」

ということがわかるようになりました。


また、「ヨーロッパ」とひとくくりにしてはいますが、その中での国と国との文化の違いは思ったよりずっと大きいことがわかりました。

たとえば、スペインとイギリスは飛行機でたった２時間の距離ですが、食生活・生活様式・人の気質・顔かたち・家族関係etc、まるで違うのが驚きでした。



ということで（他にもまだまだありますが）、単純に「『ヨーロッパ』の人々はこうだ！！」と言う事はできないと思いました。

そうすると「欧米と日本はこういう点が違うから、日本はダメなのです」と言い切ってしまうことに、あまり意味はない気がします。

もちろん、一般論として、あるいは大多数が「こういう傾向がある」と言うことはできるかもしれませんが、その大多数の傾向をもって
「だから、日本はダメなのです」
という結論を出すのはどうかなと思うようになりました。



留学中、私は、スペイン人の友達と同じ家に住んでいました。彼女にとって私は最初に話をした日本人だったそうで、イギリスに来て初めて日本人の考え方や文化的な背景に触れたそうです。

欧米に留学した人が
「学校で、日本人は、非常によく発言するヨーロッパの生徒に圧倒されてしまい、先生に指名されるまで黙ってしまう」と、よく体験談として語っています。

そして、このことは大抵非常に否定的なニュアンスで語られます。つまり、

「積極的に意見を述べない日本人はダメだ」

という雰囲気です。

私もそう思っていました。ところが、語学学校へ通い始めて数週間して、そのスペインの友達が言うのです。

「スペイン人は頭に浮かんだことをよく考えもせず、まとめずにすぐに口に出すから、みんなが混乱する。日本人は確かに積極的に発言はしないけど、自分が発言する頃合いをちゃんとわきまえている気がする」

と。

・・・・・・・・・・・

私は最初、こんなことを言われてびっくりしてしまいました。そして、

「はー、こんな考え方もあるのだなあ・・」
と感心してしまいました。

つまり、ものは見ようなのだと思います。

続く・・・・(＾～＾)モグモグ



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