|
テーマ:最近観た映画。(39275)
カテゴリ:歌・映画・本
●『そして、ひと粒のひかり』 Maria Full of Grace ★★★★★
ストーリはものすごく地味だけど現実味を帯びていて、次どうなるのか気になって目が離せませんでした。ただし、余興で見る作品ではないと思います。 右も左もわからぬ異国の地で、自分の勘を頼りに生き抜こうとするマリアの姿が感動的でした。コロンビアの生活にうんざりしていたマリアが最後の最後で大きな決断をしたことに安堵を覚え、かすかな希望の見える終わり方だったと思います。 マリア役の人はこの作品でデビューした(しかもオスカー候補になったとか・・)そうですが、表情の演技がうまいと思いました。おなかの赤ちゃんの姿をモニターで見たときの笑顔が忘れられません。また、その他の役者さんも心に残る人が多かったです(たとえばカルラ)。 ●『初恋』 ★★★★☆ ![]() ![]() 「三億円事件」の犯人が女子高生だったという話ですが、これは恋愛映画というよりは、青春映画だと思いました。 大学紛争が激しい中、ひたすらにまっすぐ生きて、権力や自分たちを抑え付けるものに抵抗する若者の姿が描かれています。「こんな青春を生きた人々もいるのだなー」と思いました(私の親の世代ですね)。 宮崎あおいが言った「心の傷には時効はないのだから」という言葉が心に残りました。青春はあっという間に去ってしまい、煙のように影も形もなく散ってしまう。だから、時々、「これは本当に現実のことなのか」と自分の記憶を疑ってしまうが、そのときに感じた心の痛みは確かに残っているから本当なのだと信じることができる・・・・。青春のあり方は時代とともに変わっても、ひとの人生における青春の意味は変わらないんだと思いました。 とても、印象的な作品だったのですが、それは映画が良かったからなのか、それとも原作が良かったからなのかとちょっと思ってしまいました。原作を読んで確かめたいです。 孤独なみすずがキシに惹かれていくその時の感情は、それまでなかったほどの強い感情だと思うのですが、そこがいまいちちゃんと描かれていなかったような気がしました。 宮崎あおいのお兄さんは、すごくいい演技をしていると思いますが、なんで妹と違って名前があんまり出てこないんだろう。。。。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月21日 11時13分00秒
コメント(0) | コメントを書く
[歌・映画・本] カテゴリの最新記事
|