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カテゴリ:思い出話
Barnes & Norbleで日本の小説の英語版がたくさんあったので、
ふと太宰治の「走れメロス」を思い出した。 中学校の授業で習った太宰治の「走れメロス」は クラスの優等生だった木村さん(仮名)のお陰で鮮明に内容を覚えている。 授業中、友達と手紙を回しあって遊んでいたJessica とはうんでの違いで、 木村さんは常に学年委員を務める優等生で、勉強一筋の真面目な学生さんだった。 「走れメロス」の最終章、 “メロスは自分を信じ待っている友の為、 走り走り抜け、服はもぎ取られ裸体になりながらも走り続けた。 ありがとう友よ、二人ひしと抱き合い泣き放した。 これを見て、暴君デイオニスは顔を赤らめた。” 先生が質問した。 「さて、王はどうして顔を赤らめたのかな?」 クラスで積極的に手を挙げる生徒は大抵決まったメンバーである。 「はい、木村さん。どうして王は顔を赤らめたのかな?」 優等生木村さんの答え、 「メロスが 裸体だったからです。」 鼻くそほじっていたJessicaも一気に目が覚めた。 え? 今、なんて言った?! 先生、困った様子で 「う~ん、そうかな。よ~く考えてごらん。 どうして二人の抱擁を見た王は顔を赤らめたんだろう?」 そこで、ハッと気づいた木村さん、 再度、手を上げて、 「メロスが はだかだったからです。」 だめ押しの発言である。 クラス中が静まり返った瞬間だった。 彼女、今ごろ何やってるんだろうなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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