2012/03/07(水)16:03
紅蓮の涙 第31話:白狐の野望
「鬼姫が覚醒したとなれば・・あとは戦でも起こそうかの。」
誰もいない部屋で1人、勘三郎はそう呟いて笑った。
「いや、鬼姫もろとも磯村を滅ぼし、この地をわたしのものにしよう・・」
勘三郎はブツブツ独り言を言いながら部屋を歩き回った。
蝋燭に照らされた切れ長の眼は鋭く光り、白い顔が不気味に光っていた。
(これからわたしはこの地を全て手に入れる・・そのためなら、わたしは・・)
勘三郎は不気味に笑いながら、部屋を見た。