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聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

聖書を毎日、一日数章、一生学ぶプログラム

スク-ルカウンセラ-だより・36~45

スク-ルカウンセラ-だより・36  99・4・14(水)
読めば、ためになる心の栄養剤  入学記念号

入学、進学、おめでとう。

 4月からの新しい生活、どうかな。波にのっているかい。ロケットスタートで成功している人も、なかなか自分のペースをつかめない人も、がんばっていこう。今学期も、このカウンセラーだよりを読んで、元気に励んでほしい。

 一年生のみなさん、はじめまして。私の名は、心の教育相談員、篠原。君たちの相談相手になりたいのだが、君たちもどんな人かわからないのでは、相談できないと思う。はじめは、自己紹介をかねて、楽しい記事を書いていこうと思う。君たちのお兄さん、お姉さん(2年生3年生)は、このだよりのことを知っていると思うので、チームやクラブでいろいろ聞いてみてほしい。

 先生は、3月の終わりに、中学生高校生40人と共に、無人島に渡った。毎年死にそうな経験をしている。普通の布テントに寝袋で寝る。今年は寒かったので寝れない。でも疲れてウトウト、でも寒くて起きる。こんなことを一晩くり返していると、自分はなんで生きてるのかと考えさせられる。それに木を拾って、飯を炊かないと腹がへる。食料はある程度、もちろん持ち込み。現地で魚を釣って食べる。場所は、姫路から船に乗って、家島諸島、西島だ。サバイバル満点だ。

 いつもの生活から離れると、いろいろ考えさせられる。そして家に帰るとあたりまえの事が、ありがたくなる。まずコンロ、なんと便利か。水道、水も出る。風呂なんて天国のようだ。いつもは入るのもしんどいが、無人島から帰ると、風呂に飛び込む。それに、お母ちゃんはありがたい。先生にとったら、奥さん。毎日、おいしいものを作ってくれる。たきぎ拾いをしなくてもいい。感謝の涙があふれてくる。布団の上では、ころころ転がれる。そして暖かい・・・・最高。先生の4月からの生活は、ロケットスタートでエンジン全開だ。君たちは、サバイバルが好きか。先生はそんな話もできる。

 でもそんな無人島でも、インターネットをやっていた。モバイラー(携帯用のパソコン愛好者)には、どこであっても世界の情報をつかめるのだ。そして友だちにメールを出せる。いつでも連絡OKの生活だ。野生と電脳をみがき、この世での最先端を走る。それが先生の夢だ。君たちにもそんな話をしたい。でも心は、いつも優しくあれるように、心理学を学んでいる。女性のこまやかな心を知れる男でありたい。先生は、いろいろ勉強している。

 さて近況をこめて、いろいろ書いてみた。このだよりは1週間に2回のペースで出そうと思う。月曜日と水曜日のお昼には、職員室にいるので訪ねてほしい。相談があれば、いつでも協力しよう。君の勇気を待っている。

(荒川中 相談員篠原利治)


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スク-ルカウンセラ-だより・37  99・4・20(火)
読めば、ためになる心の栄養剤

充実した毎日を過ごす秘訣

 新しい教科書、新たなクラスでの勉強。放課後のチームに参加して、楽しく過ごしていることと思う。今日はその中で、しっかりと実力をつけて歩む秘訣を話そう。

 先日プロ野球を見て、驚いた。ジャイアンツの4番、清原が・・・・・・・・巨人の4番は、誰でもがなれるものではない。歴代の大打者が座る位置。ミスタープロ野球といわれる選手が、他のアンチジャイアンツのチームからマークされ、研究され、厳しいコースをせめられる宿命。国民からは、ホームランを期待され打って当たり前。打たなければ、けなされる孤独な立場。

 清原は、先日、送りバンドを命じられた。最高の屈辱、巨人の4番がすることではない光景・・・・・彼は、送りバンドのかまえ。なぜできたのだろうか。

 開幕スタート以来、打てない毎日。期待されているホームランを打てずに悩む毎日。そんな矢先の命令・・・・・・彼は、恥を捨てて、自分を使い果たした。仲間といっしょに見ている夢、優勝の夢から、素直さが生まれ、バンドができた。

自分自身を使い果たす
 君たちの充実はどこからやってくるのだろうか。それは、自分自身をしっかりと使い果たす世界からやってくる。君たちには、自分が自由に使える時間がある。素直で柔軟な心や、偏見を持たないで知識を吸収できる力がある。しかしどんなものでも使わなければ、持っている意味がない。体を使わないと筋肉がなまるように、すばらしいものであっても、おとろえてくる。それ以上に素晴らしい世界を知らないまま、人生を終える事になる。

 君たちは自分自身を使い果たすと、自分がなくなってしまうのでは、損するのではと思うかもしれない。それが充実を得れない壁なのだ。実は、使うことによって、ますます強くなるメカニズムが、心にも体にも備わっている。日本人は、性格上、そのことに気づきにくい。

 お金を数える時も内側に数え、子供を守るお母さんも敵に対して背中を向ける。しかし攻撃的、肯定的人間は、外側にお金を数え、敵に向かっても、正面で立ち向かう。そこには、受けて立つという気迫を感じるのだ。

 でも、なかなか自分自身を使い尽くす生き方をする事は難しい。しかし覚えておいてほしい。これが充実を得る秘訣だ。勉強に、クラブに、友達作りに、学校生活において、君がどのように取り組んで、自分を使い尽くすのかを決めるのだ。人のせい、親のせい、兄弟のせいばかりにしていてはいけない。君が決めて、乗り出せ。そんな毎日を過ごしていると、君の実力が顔を出し始める。期待のホームランも必ず打てるようになる。毎日を豊かに過ごそう。

(荒川中 相談員 篠原利治)



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スク-ルカウンセラ-だより・38  99・4・27(火)

読めば、ためになる心の栄養剤

おもしろい話は、ころがっている

 君たちのまわりにあるニュース。それらを角度をかえてながめると、すばらしいメッセージになる。「なにか、おもしろいことはないかな」と思っている君も、一度挑戦してみるといい。

 毎年のように、お隣の中国から残留孤児の人々が来られて、そのことが報道されている。肉親を捜しに中国から日本に来た人々、そして対面した肉親が涙を流して喜んでいる姿をテレビで見る。そのニュースを見ていて、先生はいつも不思議に思うことがある。なぜ、捨てられた子どもが、捨てた親を捜しに来なければならないのか。逆ではないのか。捨てた親が、自分の子どもを捜しに行くのなら、話はわかるが。親はなにしとんや。

 残留孤児の方々は、3才ぐらいの時に中国に置きざりにされたようだ。どんなに泣きわめいても、親はいない。心に大きな傷を負って生きていると思う。君は捨てられたことがあるかい。・・・もちろん親にしてみれば、そうする以外にしか生き延びる道がなかったのであろう。そして親たちも、一日たりとも子どもを忘れたことがないと思う。ある人は、そういう暗い過去のことは忘れて、そっとしておくことのほうが、捨てられた子どもにとっては幸せだと言う。それならなぜ、毎年のように大勢の人がやってくるのだろう。

 戦後の回復、日本は急成長を遂げた。日本人は今や、世界を飛び回り、観光だ、修学旅行だといって、いろんな国へ行く。けれども、親が、自分の子どもを捜して、尋ねて歩くという旅行団の話は聞かない。

今は、子どもが立ち上がる時代だ
 君は、もし友達がいじめられていたら、悩んでいたらどうする。だまって見て見ぬふりをするかい。それとも何とか助けたいと思うかい。人間性の実力は、このへんから差が出てくる。先生は相談員だが、相談の内容はいろいろある。しかし君たちの中から、「こんな友達をなんとか助けたい」という相談は少ない。先生はがっかりしている。相談にくるのは、勇気がいる。相談に来るのは、弱い人ばかりじゃない。本当に友達思いの人もいる。心あつい、責任を負える人間になれ。現代は、君たちがたちあがる時代だ。親も親の論理がある。しかし本当に親を助けてあげれるのは、子どもなのだ。君たちにかかっている。友だちのために、十字架を負える人になろう。これは、最高の生き方だ。このゴールデンウイーク、五月病にならないで、こんな高尚な考えをもって、君の生活を組み立ててほしい。人を喜ばすためには何をすればいいのか。まずはイメージ作りだ。君の頭の中で、人を助けるシューミレーションを始めよう。そのとき君は、何から始めるべきかを知るだろう。君の聖なる心の戦略が、学校を、家族を救うのだ。先生は、期待している。

(荒川中 相談員篠原利治)


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スク-ルカウンセラ-だより・39   99・5・11(火)
読めば、ためになる心の栄養剤

人が一番強くなるとき

 最近の阪神タイガースが非常に強い。ファンの人は、毎晩野球を見るのが楽しいことだろう。かたや巨人は弱い。4番もかわり、一番若い人が調子がいい。これには秘密がある。

 人間はまわりの人々の期待を背負って、それを達成するために力を発揮している。それが自分の実力以上の期待なら、その期待に自分の心がつぶされてしまうのだ。

 阪神は3年計画で優勝をめざしている。野村監督は、今年はぜひ優勝といっていない。若い選手を育て、とりわけ自分の影武者のような捕手を育てる事に、力を注いでいる。チームの体質改善を、今年の目標としている。堅実な考え方だ。かたや巨人は、毎年ノルマは優勝をかかげ、優勝して当然、「セ界制覇」を目標に、全国のファンの期待を背負い、戦わなくてはならない。勝って当然、負ければボロボロ。こんな生き方は本当につらい。実力を認められた過去の名選手が集まり、高い年棒、プライドが山のようにそびえ、実力以上の自分を奮い立たさなければならない。そんなチームの中で、のびのび活躍しているのは、過去の業績がない若い人たちだ。高橋、清水、元木(くせ者)。彼らの活躍は、現代社会を物語っている。(君たちの時代も、間近だということだ)

君が担っている期待
 人は期待をされ、それを果たして、喜ばれて、充実を得ていく。君も活躍して、みんなが喜び、家族も喜び、うれしさが満ちあふれてくると、生きててよかったと思うだろう。まわりの人が喜んでくれる事を、自分の喜びとできる人は、どんな所でも歓迎される。そんな人が、一番強い人なのだ。

 君の家族の期待は、どんなものだろうか。家族で話し合える人は、幸せだね。親子で冷静に話し合えたなら、若くても4番の座は君のものだ。期待がわかれば、その事に全力を注げる。

 阪神野球は、変わった。機動力、継投を重視。調子のいい選手が優先され、どんなに実績がなくても使ってもらえる。これは今までのチームとは、まったく逆の考え方なのだ。弱いところを補強して、意識を変えると、それだけでも成績は上がる。君は何の科目が弱いのかな。得意な科目より、不得意な科目の補強の方が、点数は上がりやすい。そこには、必ず家族の期待もあるし、君の喜びもあるだろう。阪神野球から学べ。先生は、君の変身を待っている。

(荒川中 相談員篠原利治)


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スク-ルカウンセラ-だより・40   99・5・18(火)
読めば、ためになる心の栄養剤

松坂とイチローの対決

 先日、西武の松坂投手と、オリックスのイチローが対決した。3三振で18才の松坂が勝った。そして彼は、「自信が確信となった」と語った。やはり怪物だ。もう西武のエースというより、球界のエースの風格だ。

 かたやイチローも素晴らしい。試合後、「3三振した私ですが・・・彼は本当にすばらしい・・・」と、松坂をほめている。さすがプロだなと、先生は感心した。

人は少し弱いところがあったほうがいい
 人はみんな、弱いところがある。そこを責められまいと隠しながら、むしろ弱いところがないようにふるまいながら生きている。そしてやばい状況になると、自分を隠すために、人を必死で攻撃しだす。そうしないと、生きておれないからだ。

 人は少し弱いところがあったほうがいいと、先生は思っている。(しかし多くの人は、弱いところを無くそうと必死に努力して、不安な毎日を過ごしている。)自分の弱いところを正しく知っている人は、興奮して舞い上がらず、冷静になり、人を愛する難しさを知り、どんな時にも優しい思いになれるからだ。かみさまは、何か意味があって、君の中に弱い部分をおいてくれているのかもしれない。

 ある人のお父さんは、若いときから必死で働き、自分一代でりっぱな会社を建てあげた。たくさんのお金を手にして、自分の思う通りに、わがままに過ごしていた。しかし失ったものもたくさんある。そのお父さんは、田舎の両親のもとにはあまり帰らない。親戚の祝い事には、仕事を理由にあまり出席しなかった。

 そのお父さんは、60才をこえ、おばあさんの葬式に出席した。そのとき田舎の親戚にいろいろ言われたらしい。「あいつは、最後まで優しい言葉を出さない息子だった」「愛のない息子だった」「金がすべての人だ」・・・・そのお父さんは、しょげて、帰りの車の中、助手席でがっくり。「おまえ、どうして一言いってくれなかったんだ」と、運転席の息子に声をかけた。すると息子は、「親戚の皆さんはお父さんの素晴らしさが、わからないんだよ。でも、きっと、わかる時がくるよ。お父さんは世界一だよ。だってお父さんのおかげで、ぼくがここにいるんだもの」お父さんは、自分の息子の言葉に泣けた。初めて、家族はありがたいと思った。そんな家族に支えられて、今の会社、今の自分があることを、初めて知った。それからそのお父さんの大変身が始まった・・・・

 相手の弱いところを本当に知っている人は、そこを突くためではなく、励ます為に、言葉を用いている。そして、ここぞという時に、そんな優しい、励ましの言葉を出せる心を持っている。これが、本当のプロなのだ。

 最後に勝負に勝てる人物になろう。君にそんな生き方を伝えたい。先生は寝てもさめても、そんな事を考えている。

(荒川中 相談員篠原利治)



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スク-ルカウンセラ-だより・41   99・5・25(火)
読めば、ためになる心の栄養剤

試験が終わった後に・・・・お楽しみに・・・・

 先日の写生会も楽しいひとときでした。和歌山城での写生と昼食、美術館の見学など、バス移動もあって、みんなのいきいきした姿を見て、安心しました。先生はパソコン用のデジタルカメラで、140枚もの写真を撮りました。みんなも写っていると思います。試験が終わって、職員室に入れるようになれば、見に来て下さい。

 さて連絡は以上にして、今日もためになる話を書きたいと思う。最近はなぜか、野球の話が多いので、今日は女の子のために書こう。

愛が伝わると、人は動き出す
 先生が結婚式でお話しするものを書きます。この物語は、飛騨の民話を先生流にアレンジしています。最後まで読んで下さい。

 山に賢いサルがおった。このサルは町に来て、かわいい娘っ子を見ては、この子を嫁にほしいと思い、寝てもさめても心から不思議なものがあふれてくる事を知った。サルは、その娘の父親が山に仕事に来た時、必死でその父親を助け、父親から娘を嫁にもらう約束をもらった。サルは大喜びだ。そんな話を聞いて、最悪なのはその娘っ子。(あなたもサルと結婚するとなったらどうする???)なんとか作戦を立てて、話をつぶさなければならない。・・・ 

 その嫁入りの日がやってきた。サルはうれしそうだ。娘っ子は言った。「サルさん、私を愛しているなら、この味噌樽を一人で担いで山に登ってほしい。山には良い味噌がないんだもの」(腹の中では「こんな重いもの一人で持てるかバカもの」)するとサルは、愛する娘っ子の願い・・・いとも簡単に、ヒョイと持ち上げ、さっさと歩いていく。作戦失敗・・・

 山道に入ると大きな川があって、そこには柿がたわわに実っている。「サルさん私を愛しているなら、この木のてっぺんの柿が食べたいので、取ってきてほしい。味噌樽を置くと腐るので、持ったまま、持ったまま」(「へへへ、このまま登るとてっぺんで木が折れ、真っ逆さまに川に落ち、流されて、滝壺に落ちて・・・」)サルは喜んで登り、「この柿かな」。娘っ子は「いいや、もっと上、上・・・」と言う。案の定、予想通り、木は折れ、サルは味噌樽と共に川に落ち、滝壺に向かって流れていく。・・・・・作戦大成功。娘っ子はニヤニヤしながら、町に向かう。その時、流されながらサルは何と言ったか。「嫁っ子、かんにんしてや。あの柿、あのてっぺんの柿、とれなくってごめんね」 味噌樽に顔をつぶされながら、必死で叫んでいる。・・・・・その声を聞いて、娘っ子は体がガタガタとふるえだした。今まで、こんなに自分を愛してくれる言葉を聞いたことがなかったからだ。そして川に飛び込み、サルを助け出した。

 人を本当に信頼し、愛していると、自分がはめられていることさえわからない。そのような概念がわいてこないのだ。それ以上に、相手にその思いが伝わると、その相手は、命をかけて動き出す。

  相手をけんせいし、それなりのおつき合いの内はわからない世界がある。本当の親友、人生の伴侶(夫婦)とは、こんな世界をめざして生きているのだ。それはあなたが本気になれば、こんな世界をつかむことができる。愛が伝われば、人は命をかけて動き出す。・・・実はあなたも誰かに愛されて(よくされて)、今を生きているのだ。そのことに気づくと、見えない世界がだんだんと見えてくる。

                 (荒川中相談員 篠原利治)


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みなさん、お元気でしょうか。
今回から3回連続で、各学年を対象にメッセージを書きました。

お読みください。またみなさんの御感想をお聞かせください。

スク-ルカウンセラ-だより・42   99・6・1(火)

読めば、ためになる心の栄養剤

心も衣替えしましょう

 さあ6月に入りました。衣替えにより、心も衣替えといきたいものですね。元気で励んでいることと思います。一年生にとっては、初めての試験でしたね。どうでしたか。緊張しましたか。二年生、三年生にとっては、もうなれたものでしょう。

 さて6月は、先生にとっても緊張の時があります。6月28日から、アメリカに渡り、23日間、コロラド州デンバー、インディアナ、西海岸のサンフランシスコ、ディズニーランドのあるロスアンジェルスと、旅行が続きます。後半は一人旅なので、英語が通用するか、道をまちがわないで行けるかなど、心配です。でもがんばろうと思います。(もちろん仕事で行きます)

 6月のカウンセラーだよりは、みんなと同じ仲間の作文を紹介しようと思います。しっかり考えている仲間の意見を聞くと、いろいろと教えられることがあります。

不安と期待の一年生 「中学生になって」
(はじめに、ある学校の一年生の文章を紹介します)

 初めて1年5組の教室に来た時、知らない人ばかりで心細かった。でも知らないうちに、まわりの人としゃべれるようになってきた。先生にはじめてあった時は、ちょっときびしそうな先生みたいだなあと思いました。でもおもったよりおもしろい先生だったように思いました。そのわけは、だんだんといろんな事を話してくれたり、おもしろい事などをぼくたちの前で言ったりしていたからです。でも日がたつにつれて、だんだんこわくなってくるかもしれないという心配がありました。

 それと中学校に来ての課題は、数学や理科をがんばろうと思いました。それともう一つは、部活(チーム)を一生けんめいやろうと思いました。最後までサッカー部をしようと思います。とにかくこの2つは、必ずがんばってやりたいと思います。

 最後に心配、不安な事は、先輩の人たちとうまくやっていけるかどうかが心配です。それどころか、いじめられたりしないかも心配です。だからとても不安です。だからぼくは、正しい事を言っている先輩の言うことだけは、ちゃんと聞こうと思いました。(そのまま、生の声を書きました。)

 二年生、三年生は、このような一年生の心を知って、優しくつきあってください。一年生は君の姿に、いつも注目しています。尊敬できる人をさがし、自分もその先輩のようにと思っているのです。

 一年生は、新しい心で、いろんな良きものを得ていきましょう。お互いがんばりましょう。

(荒川中 相談員篠原利治)

 
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スク-ルカウンセラ-だより・43   99・6・17(木)
読めば、ためになる心の栄養剤     

 本当に暑くなりました。眠りにくい夜が続いています。みなさん、元気に励んでいますか。先生は、クーラーの部屋と暑い外の温度差で、体調を崩しやすいので、少し困っています。うまくこの季節を乗り越えていきたいと思います。

 さて、各学年のことについて書いていますが、今回が最終となります。学校の看板を背負っている三年生が、今日のテーマになります。まずじっくり、ある三年生の作文を読んでください。

決意と飛躍の三年生 「三年生になって」
 とうとう三年生になった。けれどもまだ実感というものがない。三年生になってまず受験勉強と言いたい所だが、私はクラブに熱中したい。この二年間がんばってやってきたクラブも、あと四ヶ月余りとなったからです。私は今までやってきたことの全てを後輩に伝えたい。いろんな悩みごとなど、相談にのってあげられる先輩になりたいと思う。

 でもクラブ、クラブと言ってばかりはいられない。受験という大きな壁がある。将来については、私なりの希望がある。その希望が実現できるように努力しようと思う。

 本当にあっという間に二年生が過ぎ、最上級生になり、一、二年生からも見られるようになる。だから恥ずかしくない最上級生になりたい。この一年間は中学校生活最後だから、充実した一年を送りたい。自分の力が最大限、出せるようにがんばりたい。

 すごい決意と希望があふれている。さすが三年生だ。いろいろな経験から多角的に考え、残り少ない中学生活をより楽しもうと意識している。それと共に必ずやってくる受験の日を覚えている。コツコツとその準備もしている。したたかな心も必要だ。この人はバランスよく、三年生の生活を過ごしている。

 一年生、二年生、三年生と、学校においての役割は異なっているが、その学年にあった充実を得てほしい。さすが○年生といわれるような、またこの作文の作者のように、自分なりの希望を追い求めていけるような、充実した生活ができるように、励んでほしいと思います。

(荒川中 相談員篠原利治)
 

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 スク-ルカウンセラ-だより・44   99・6・22(火)

読めば、ためになる心の栄養剤

 さて早いもので、一学期のカウンセラーだよりも最終回になってしまった。先生は来週の月曜日(6月28日)から、23日間、渡米することになった。アメリカ旅行といいたいが、毎日が仕事の連続だ。初めて会う人との挨拶から始まり、心触れ合うお話をしながら、各地を転々と6回も空を飛ぶ。たぶん2学期のカウンセラーだよりにお土産話がどんどんと出てくるであろう。そして失敗談から、良いだよりが生まれてくることと思う。ピンチを益とする希望を持って、出発したい。

ピンチから立ち直れる人になろう
 まずはじめに、君たちと同じ中学生の作文を読んでほしい。この人は、中学生になって最悪のピンチに陥った。そんな正直な気持ちをくみとってほしい。

「私は、信じていた人が自分の悪口をかげで言ったりしているのをきいて、その人の悪口を言ったりしていました。そうやって、どんどん仲間われが広がっていき、それをひきずったまま試合などもしていました。毎日のクラブのことばかり気にしてゆううつで、イライラしたりしていました。だけど、クラブの友だちが信じられないと、本当にさみしい思いをしたし、さぼる理由を考えるのに毎日苦労をしたり、今思ったらバカみたいでした。でも、ミーティングをしてすっとしたし、私のストレスが消えたし、楽しくクラブに行けるし、本当に本当によかったです。」

 この人は、先輩がいなくなったころに、それまで先輩の存在の影でくすぶり続けていた問題が爆発して、ピンチを経験した。しかし勇気をもって、ミーティングで話し合い、勝利を得た。そしてこんな作文を残してくれた。

「私をささえているのは友達です。特にクラブの友です。私たちのクラブは、みんながとても仲がいいです。みんなで批判もしあえるし、勉強の事でも相談できます。時には[○○クラブはいいなあ]という事を耳にします。しかしこんなになるまでには、何度も二年生だけで話し合いをし、お互いに言いたいこと、辛いことも言いました。とにかく、[かくしごとを絶対しない]とみんなで決めてやってきました。今では、どこのクラブにも負けないと思っています。○○クラブの一員でよかったと。友達から学んだことは、たくさんあります。集団生活とは、こういう事があるからいいんだと思います。」

 最後の作文を読んでもわかるように、この人は悩んでいた事を益とした。くよくよせずに、希望と勇気をもって前進したことが、よかったようだ。同じような問題で、悩んでいる人がいれば、君も勝利を経験してほしい。

(荒川中 相談員篠原利治)


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スク-ルカウンセラ-だより・45   99・9・14(火)
読めば、ためになる心の栄養剤

 久しぶりのカウンセラーだよりになる。2学期に入り、みんなの元気な顔を校内で見ているとうれしくなる毎日だ。また親子運動会も近づき、楽しみを持って準備しているみんなの姿を、先生はうれしく思っている。

 さて2学期、初めてのだよりなので、先生が経験した夏の恵みを、伝えようと思う。6月後半から、今までのことをはじめに書こう。

 6月後半から7月にかけて、23日間、先生が渡米したことは知っていると思う。そのお土産として、みんなにプレゼントがある。それは、コイン、1ペニー・・・・担任の先生を通して、このだよりと共に配ってもらう。最も小さなお土産だと思う。記念として受け取ってほしい。学校にお土産としては、星条旗を買ってきた。それは、もうじき開設される生徒相談室の中に掲げている。一度見に来てほしい。

 アメリカは素晴らしい所だった。アメリカ大陸を飛行機で横断したが、実に大きい。こんな大きな国と、日本は戦争したのかと、考えさせられた。窓から、ロッキー山脈、次々と続く山々を見下ろしていた。五大湖の南、デトロイトから、西海岸のカリフォルニア、サンフランシスコまで約10時間、自分の今の生活を考えながら、外を眺めていた。すると今後のいろいろなアイディアが浮かんできた。そのアイディアをまたこのだよりにも、書きたいと思う。君たちも時には、今の自分の生活から離れて、いろいろ考えてみることも大切だと思う。アメリカ大陸を眺めることができなくても、生徒相談室で楽しく話し合うことを通して、インターネットで世界中を旅して、その写真を見ることを通して、また時には釣りをしながら、いま流行のゴスペルを聞きながら、そんな思いに浸りたいと思う。君たちにリラックスの方法を教えて、ここぞという時に力を出せるよう、アドバイスしたいと思う。

 さて海外一人旅をすると、パック旅行では経験できない興奮と緊張がある。何でも一人でしなければならない。自分で考え、自分で決める。日本語を話す人は誰もいない。少々間違った英語を話しても、笑う人はいない。だから大胆に口から英語が飛び出してくる。話さなければ飯も食えないし、飛行機にも乗れない。こんな状況に自分を追い込むと、自分の本当の実力を知る。実に乏しい英語力と消極的な自分・・・・ピンチを経験すると、自分の課題、勉強すべき課題が見えてくる。この12月は再度海外に出かけようと思っている。ハワイのクリスマスを研究しようと考えている。アメリカ本土と比較しながら、その迫力を体感しようと思っている。

 若い君たちも可能性に満ちている。チャンスがあれば、海外に出て、外から自分の生活、日本という国を眺めてみよう。世界は広いし、知らないことはたくさんある。目の前の事で失望しないで、希望を持って、大きな視野で将来を眺めよう。 

(荒川中 相談員 篠原利治)



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