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マルコ福音書5章より
本章5章は、二つの出来事に分けて考える。有名なレギオンと、長血の女性のこと。どちらもペアで、共観福音書(マタイ、マルコ、ルカの、三つの福音書のこと)に登場する。 前章4章のエルサレム調査隊の後は、遣わされる前の十二使徒、弟子教育にスポットが当たる。ここで著者マルコは、驚く弟子の姿を明らかにする。 一つ目は、ガリラヤ湖において、「向こう岸に渡ろう」と、主イエスの弟子教育。そこでは、湖上の嵐の中でも、船のトモでグーグーと眠る、主イエスの姿あり。対象的に、常に慌てふためく、十二弟子の姿あり。主イエスは、嵐を静めて、ゲラサの地に彼らを導く(マルコ福音書4:35〜5:20)。並行記事は、マタイ福音書8:23〜34、ルカ福音書8:22〜39。 二つ目は、会堂司ヤイロの娘の癒しの途中、長血の女性の癒しが起こる。場違いな行動、慌てる十二弟子を連れて、主イエスは落ち着いて、神の働きを続ける(マルコ福音書5:21〜43)。並行記事は、マタイ福音書9:18〜26、ルカ福音書8:40〜56。 時間軸は、ヨハネ福音書から考えよう。マルコ福音書5章は、ベテスダの池(ヨハネ福音書5章)から、五千人の給食(ヨハネ福音書6章)の間にあり、と考えるべきです。 公生涯の時間軸とすれば、バプテスマのヨハネの死の直前、十二弟子が派遣される直前の出来事です。その為の、主イエスの本格的な弟子教育が、本章5章の内容です。 福音書の学びには、時間軸の理解が大切になり、常に要求されます。その為に、福音書の有名な出来事は、全て覚える必要があります。 どの福音書の出来事が、どの時期に当てはまるのか。それが端的に分かるまで、主の弟子教育は、あなたに施されます。 何度も時間軸を、各福音書の解説で書きますので、何度も読んで、理解して覚えてください。その聖書研究の作業の中で、聖霊はあなたに、弟子教育を与えてくださいます。 以下、1分de聖書を引用しています。(篠原利治) おはようございます。今日はマルコによる福音書5章「癒し」です。 恐れないで、ただ信じていなさい。:マルコによる福音書5章36節 ◆要約 湖の向こう岸、ゲラサ人の地に着いたイエスのところに、汚れた霊につかれた人がやってきます。 この人は墓場に住みついていましたが、だれにも彼を押さえておくことができませんでした。 彼は遠くからイエスを見つけると走って来て、イエスを神の子と認め「私を苦しめないでください。」と叫びました。 イエスが汚れた霊に、「この人から出て行け」と命じると、霊は豚の大群に乗り移ったので、豚は湖になだれ込んでおぼれ死にました。 正気に戻ったその人は、イエスにお供をさせてほしいと願いますが、イエスはそれを許しませんでした。そこで彼は立ち去り、イエスが自分にどれほど大きなことをしてくださったかを、デカポリス地方で言い広めたので、人々はみな驚きました。 イエスが再び舟で向こう岸に渡ると、会堂司ヤイロが、病気の娘を癒してくれるように頼みました。イエスはヤイロの家に行く途中、長血を患っていた女性を癒しました。イエスが到着すると、娘は死んでしまっていましたが、イエスは娘をよみがえらせました。それを見た人々は、口もきけないほどに驚きました。(岡崎道成) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/10/23 04:42:15 AM
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