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2015/11/20(金)20:34

志賀重昂の直筆掛け軸 森町の民家で見つかる

鈴木藤三郎(1675)

志賀重昂の直筆掛け軸 森町の民家で見つかる (2015/2/11静岡新聞) 森町内で見つかった志賀重昂直筆の掛け軸 森町の風景を「遠州の小京都」と称した地理学者の志賀重昂(1863〜1927年)直筆の掛け軸がこのほど、同町内の民家で見つかった。大正時代に森町で講演した際に揮毫(きごう)したと推定され、町は修復が終わり次第一般公開を検討する。  掛け軸に書かれたのは「動人一誠耳」の五文字。町教育委員会によると、「人を動かすには一に誠(誠意)あるのみ」との意味が込められている。  1923年(大正12年)7月3日、当時の周智郡教育会は、中東・東欧視察を終えた志賀を森町に招き、世界情勢を語ってもらう講演会を開いた。掛け軸はこの講演会の開催に尽力した同教育会幹部の藤田徳太郎氏に贈られ、同氏の孫に当たる政男さん(75)宅=同町谷中=で偶然見つかった。  志賀は講演会終了後、太田川に架かる森川橋で夕涼みをした際、「森町之賦」と題した詩を詠んだ。川の左右から聞こえる三味線の音色や歌、遠州瓦の家並みなどを「小京都」と表現した。町教委によると、詩は扇面につづられたが、原物は残っていないという。同教委社会教育課の北島恵介文化振興係長(55)は「90年の時を超えて見つかった掛け軸。志賀が森町に来たことを示す貴重な一筆」と話す。 ◇志賀重昂(しが・しげたか)  愛知県岡崎市出身。明治から大正にかけて活躍した地理学者で、木曽川と飛騨川の合流点から木曽川下流部の犬山市までの峡谷約13キロを「日本ライン」と名付けた。衆議院議員、早稲田大教授も務めた。

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