一週間ぶりの歯医者である。
今日の予定は歯石除去後の総点検である。
いつもの元気な明るい歯科衛生師さんが診てくれるのかと思ったら、
少々小太りで、歳がちょっと行っているベテランの歯科衛生師さんだった。
総点検は歯石を除去したあとの歯茎のポケットの深さを測るのだが、
それが目盛りの付いた針のようなものを歯茎と歯根の間に刺すのだから、
チクチクと痛いに決まっている。
ベテラン 「 大丈夫ですか? ちょっと我慢してね 」 と、身体に似合わず
優しく気遣ってくれる。
我が輩「 だい~じ、よう~ぶ、です~よ 」 と、痛さを我慢しながら
口を開けたままで返事。
ベテラン 「 初めに調べたときより良くなっているわ。
最初は 歯茎のポケットの深さが 5~8ミリ あったけど、
今は ダメなところでも 3~5ミリ くらいになっているから、
だいぶ頑張って 歯を磨いているようね 」 と、
小太りベテランさんから褒められた。
ベテラン 「 毎日、どのくらい歯を磨いています?」
我が輩「 朝2分、お昼1分、夜2分。
朝と夜は 砂時計でちゃんと計っているんだ。
歳に似合わず良く磨いているでしょ 」 と、
砂時計と歳を自慢気に言った途端、
ベテラン 「 それじゃダメよ。
一回5分は磨かないと。 歳は関係ないでしょ!」 と、
一発で否定されてしまった。
我が輩「 一回に5分? 一日合計で5分じゃダメ?」 と、哀願・・・
ベテラン 「 合計したってダメよ。
テレビを観ながらとか、お風呂に入っているときとか、
正しい磨き方で、一回5分間よ!
歯を磨くのではなく、歯茎をマッサージするように磨くのよ 」
我が輩「 歯茎は 凝っていないけどマッサージするの?
肩や腰のマッサージなら分かるけど・・・」
ベテラン 「 そんなバカなこと言っていないで、ちゃんと1回5分間正しく磨くのよ!」
ベテラン歯科衛生士さん、我が輩の いい加減な歯磨きを見事に見破ったのだ。
さすがにベテランである。
我が輩、朝昼晩、きちんと磨いているつもりだが、ベテランさんは許してくれないのだ。
我が輩の歯は親不知を抜いただけで、ほぼ全部の歯が元気一杯に頑張っているが、
歯茎の方が弱ってきているようだ。
我が輩の“世界遺産”いや“口内遺跡”として 長年保存してきた歯石を除去したからか、
口の中を隙間風が吹くような感じがする。
まだまだ続く我が輩の歯医者通いである・・・・・