今日は勤労感謝の日。
家内が生きていた頃は、「 ご苦労様 」 と夕食が豪華に、
お酒も一本余計に付いたものだ・・・
だが、今じゃ誰も感謝してくれない。子供らからの電話もない。
やむなく我が輩は独り映画を観に行き、自分で自分に感謝するしかなかった。
さて、観た映画だが、浅田次郎原作の「椿山課長の七日間」である。
突然死した中年男(西田敏行)が、現世にあまりにも未練がありすぎて、
これじゃ死んでも死にきれない!と3日間だけ、
絶世の美女(伊東美咲)に姿を変えて現世に戻ることが許されるのだ。
「あの世」から「この世」に舞い戻った中年男は、
家族の秘密と親子の深い愛情、そして秘められた想いを初めて知る・・・
我が輩、伊東美咲さんのファンである。
我が輩も生まれ変わることができるなら、伊東美咲さんのようになって、
現世に戻ってきたいものだ。
映画を観た帰り、我が輩のところにも 亡くなった家内が姿を変えて、
舞い降りて来ているのではないかと、思わず周りを見渡してしまった。
家内がどのような姿であろうと、たった一日であろうと、
叶うことなら我が輩の前に蘇ってきてほしいものである。
家内は我が輩や子供たちが心配で、未練がない筈はないのだから・・・
いや、今、我が輩の頬を撫でた爽やかな風が、
もしかしたら、「千の風」になって我が輩の周りを舞っている家内かもしれない・・・・・