カテゴリ:思想
6月29日(土) 「幸福論」(ヒルティ)(第二部)(365) ヒルティ著草間平作訳 発行所 岩波書店(1935年5月15日) (注)あくまでも、訳に忠実にしていますが、簡略化や意訳や 表現の変更(例えば、「…である」を「…です」に変えたり)し ています。それもすべて自分自身のためです(後藤瑞義)。 人生の階段(17) (前日)楽しい幼年時代を過去にもつ場合は、それがいつまでも続かなかったことに感謝しながら、自分の性格を鍛錬するのに必要な、その次の嵐の時期に入って行くことが出来るのです。(よりつづく) このように考えれば、神を愛する者にとっては、どんな種類のものにせよ、人生のあらゆる出来事が益になるに相違ないという大胆な言葉が、このような運命の場合にも、完全にあてはまるのです。しかし、およそ思索する人たちの人生行路においては、神の多くの助けをかりて多くの悩みに耐えるか、それとも、そうした助けなしに、刹那的な享楽によって悩みを忘れて暮らすか、これは自分で決めなければならない問題です。こうした人間の運命に対するニイチェ流の無力な反抗は、なんの役にも立たないものです。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.29 07:19:39
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