内村鑑三「一日一生」より 実験の宗教
5月24日(金)内村鑑三「一日一生」より(注)文語は口語にし、意訳しています。また聖書の聖句にも、わたしの解釈的なものが含まれる場合があります。お手元の聖書でご確認してください。また、ここに記載されていることは、すべてわたし自身(後藤瑞義)に向けてのことです。実験の宗教この世で非常に不可能のことの一つに、神様によらなければキリスト信者となることが出来ないことです。キリスト教は学問ではありません。ですから、万巻の書物を読んで得た知識をもってしても出来ないのです。キリスト教は制度ではありません。ですから、儀式でもって信者になることは出来ません。キリスト教は神様がキリストにあらわれた、神様自身のあらわれですから、神様の聖霊が自分自身にあらわれることが必要です。ですから、キリスト教は実験なのです。実際に神様が自分にあらわれ給わなければ、キリストにあわわれた神様の真理をうけキリストの信者となることは出来ないのです。(注)以上は、「内村鑑三所感集」(岩波書店)よりの転載です