2006/03/18(土)11:18
茶道はグローバルな世界。
利休が、わび茶を完成させて400年あまり。
歴史的には長いとはいえませんが、その茶道の中には、長い和の静の文化と
当時の日本にあっては異色であった奇異な異国の文化が融合がされなりたっているようです。
お茶席での手順は、とても合理的であり無駄が無いと言われていますが、
お茶を経験していくうちに、合理的な中にも矛盾があると感じる事があるのだそうです。
利休は、合理的な思考は必要だけれども、この世の中には合理的な思考だけでは割り切れない事が存在するという事を無視出来ずに、お茶の作法の中にも取り込んだのではないかと思っています。
その矛盾は、”考える事の必要性”と”遊び心の必要性”を教えんが為の道理だったのだと思い感じています。
秀吉との確執は、多分、この矛盾の容認と否定から生まれたものなのではないでしょうか。
矛盾の肯定は、自分に不都合なものでも”有るものを有る”と認める心の広さと認識の深さを持ち得ない限り得る事の出来ない事なのでしょうね。
ちなみに、袱紗はバテレンの衣装のある部分を取り入れたものだといわれています。バテレンの装束を見ると分かりますよ。
これも、利休の”遊び心”。すでに、お茶の作法の中にも取り入れられていたグローバルな世界感です。
遊び心は、心を開放してくれるのです。
遊びましょ。