季節を食す
日本料理「衛藤」友人の先輩がお店を出したとのことで食べに行きました。目黒から目黒線で二駅の武蔵小山。長いアーケードが続くパルム商店街をしばらく歩き左手に折れるとと「衛藤」と書かれた渋い看板が見え(詳しくは上記URLに地図があります)カラカラと戸を開けると若き店主が迎えてくれました。大きくはないけれど、カウンターとテーブル席があり、奥には小上がりもある、出来立ての綺麗なお店です。料理のひとつひとつから、飲み物、器まで店主の心がこめられていて、何よりも志の高さ、品格が感じられ、なるほど老舗で修行を積むというのはこういうことなのかと納得してしまいました。でも決して堅苦しくはなく、落ち着いてゆっくりと食事を楽しめます。夜のコースは月ごとに変わる「本日のおまかせ」のみですが、付き出し・御椀・お造り・焼物(揚げ物)・炊き合せ・御飯(ちなみにこの日はバラちらしでした)・菓子・抹茶までついていて2950円というのは素晴らしいです。なるべく安く良いものを出せるように店主自ら、毎朝築地へ仕入れに行っているそうです。ひとつひとつのお料理に季節が感じられ、目に美しく、食べて美味しく、ひたすら至福の時を過ごさせていただきました。来月になるとまたメニューが変わるそうなので、ぜひまた行ってみたいと思います。ただし、店のキャパに限りがあるので予約は必須ですが。