迷える旅人の筆耕/came1002のテレビドラマ観賞

■フジ金9

■うちの弁護士は手がかかる/第四話（2023.11.3）/「裁判員裁判、隠された真実」あらすじ

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五浪して法律系大学に入学し、司法試験も五回目にして合格という努力家にして熱血弁護士の山崎慶太（松尾諭）が担当の強盗致死事件の裁判員裁判に向けて、天野杏（平手友梨奈）とパラリーガルの蔵前勉（ムロツヨシ）が、その弁護団に加わります。香澄今日子（戸田恵子）所長は、見栄え（ルックス）の良い弁護人の方が裁判員裁判は有利になるだろうと考え、裁判では前面に立つよう天野に命じます。この強盗致死事件の概要は、以下の通り。日雇い派遣労働者、木原健太（戸塚純貴）が、深夜三時の路上で後藤敦（伊藤孝太郎）と肩がぶつかり揉み合い。歩道橋階段を転がり落ちた後藤は頭を打って病院搬送後に死亡。木原は逃亡後に自首。後藤の財布とスマホが無くなっていたことから、検察は強盗致死罪で木原を起訴。木原が「もの取りはしていない」という言葉を信じる山崎は、傷害致死罪を主張するつもりですが、天野は裁判員の心証を悪くしないよう強盗致死を認めた上で自首をアピールして減刑をと考えます。まずは、木原健太と面談する天野と蔵前。木原は、「財布とスマホ」の所在について、「知らない」と言って何も語りません。罪を認め、自らを社会に不要な人間と断じ、完全に諦めています。いずれにせよ、傷害致死なら三年から二十年の懲役。強盗致傷なら死刑または無期、または六年以上の懲役。――木原のアパートの住人に木原の人柄等についての話を聞く天野と蔵前。彼の部屋の隣人で、路上ライブなどの音楽活動（シンガーソングライター）をしている花村藍子（Leola）にも話を聞きます。

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第一回公判（裁判）では、コンビニATMで十万円を下ろしている後藤の姿が映し出され、被害者が所持していたはずのその金が無くなっていると検察側は強調。それに対し「俺が取った。もうどうなっても好い。早く終わらせてくれ」と木原。が、天野の現場付近の聞き込みで、後藤の財布を拾っていたホームレス（黒田浩史）を発見。現場付近でホームレス同士の金銭トラブルがあったことを川崎が調べ上げていて、その調書を呼んでいた天野が現場付近を歩き回って、ホームレスを特定していました。「拾った財布に入っていた金は使ってしまった」とホームレスは言い、続けて「現場から慌てて走り去る若い女」を見たと証言。

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第二回公判。消えた被害者の財布はホームレスが手にしていたという事実を提出。それに続き、被害者、後藤敦の元交際相手が現場から走り去った「若い女」であり、この女性の犯行であると断じます。木原のアパートの隣に住む女性、花村藍子が被害者、後藤の元交際相手でした。で、大手レコード会社からのデビューを真近に控えている藍子を後藤が「にゃんにゃん写真」で脅迫していました。その写真が、後藤のスマホに収められており、それを奪いたかった藍子。そんな藍子の窮地を知った木原は「彼女の為に生きたい」と決意していた折り、藍子が後藤を殺しスマホを奪う場面に遭遇。公判で、そう述べる弁護側の言葉に「被告人、それは本当ですか?」と裁判長。が、「私は知りません」と木原。親戚から借入していた大学の学費を工面してくれたことに感謝している木原の妹、明日香（田鍋梨々花）も兄の無実を確信していますが、木原は「いいえ、私が彼を殺しました」と言って、あくまでも藍子を庇い続けます。その時、傍聴席にいた藍子が「木原さん、もう止めて」と叫びます。藍子は蔵前から裁判日時を伝えられていて、自らの意志で裁判の傍聴席にいました。「弁護士さんの言った通りです。この写真（にゃんにゃん写真）、世間にばら撒くぞと言われ殺しました。私が後藤さんのスマホを持っています」と、裁判長の制止を振り切って、藍子が仔細を説明します。藍子は「キミには未来がある。こんな所で終わらせてはいけない」と木原に言われ、彼にその後を任せて殺害現場を離れていました。――自分の哀しい人生から逃げ出す口実に藍子を使っていた木原。藍子に自身の至らない人生を背負わせて、そこから逃げようとしていた木原。「前を向いて走れ。転びながら進め」と蔵前が諭します。木原は優しい人でした。大切なものを守る為なら何でもしようという不器用な人でした。この事件以前に既に前科があって自らの人生を諦めている木原の唯一の希望が、藍子の歌手デビューなのでした。そんな木原は無罪放免。傷害致死罪が問われることになる藍子は、情状酌量で執行猶予が見込めます。

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「香澄法律事務所」が入っているオンポロ倉庫風の建物前に運転手付きの高級車で乗り付ける天野の姉、「天野法律事務所」のさくら（江口のりこ）。「刑事事件の有罪をひっくり返したそうね。凄いじゃない。あなたには、弁護士を名乗る資格なんてないのにね」と天野に言い放ちます。
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