カテゴリ:星
僕のプロフィールの年表に「1996年3月 百武彗星の長い尻尾を見て星にはまる」って書いてるんよね。
その日が、今日3月25日の晩だったんよ! すんごい彗星だったんだよ~!(^_-)-☆ 『百武彗星』は1996年1月31日の早朝に鹿児島県の百武裕司さんが発見した彗星だった。 つまりね、発見されてから二月もしないうちに地球に最接近しったってことなんよ! ってことは地球にかなり近づいてから発見されたってことなんだけど、なんで発見が遅れたかっていうとね、『百武彗星』はめちゃちっぽけな彗星だったからなんよ! じゃあ何故そんなにちっぽけな彗星が、すんごい彗星になったかっていうとね、『百武彗星』はとんでもなく地球に接近したからなんだ! 2月の中頃だったと思うけどNHKの7時のニュースでマイナス等級の肉眼彗星がやってくるってニュースを耳にして見たくなったんよね。 それで最接近の3月25日の晩の宿を長野県の八ヶ岳にとった。 このことを話したら、行きたい!って言うから、姉貴と姉貴の旦那さんとその妹さんとの4人で行った。 ところがね、この日の八ヶ岳は濃霧で視界が5mもないほどだったんよ(>_<) 諦めきれない僕は、部屋でテレビを見てる3人を残して車で出かけた。 よくスキー場に行くとガスで真っ白になって一寸先も見えなくなったりするけど、山の上の方に登って行くと雲の上に出たりすることがある。 宿の標高は1500mぐらいのとこだったんだけど、ダメ元で山の上に向けて登って行った。 視界はほとんど無いし道路には積雪があったから、ゆっくりゆっくり登って行くとね、標高が1800mぐらいのところで、ガスが流れ出してヘッドライトの光芒を通しても星が見え出したんよ! 彗星が星空のどの星座のどの部分にあって、尻尾をどちらに伸ばしてるかということは、前もって充分に予習して行ってたから、そのことを、もう一度反芻して車を降りて空を見た。 だけどね、星座を探すことも尻尾の方向を気にすることも、何にも必要なかったんよ。 なぜかというとね、探すもくそも空には『百武彗星』しかなかったんだもん!(^_-)-☆ ぼわっと膨らんだ彗星の核から定規でひいたような尻尾が夜空をまたがって伸びてた!
予想では尻尾の長さは5度ぐらいだったんだけど、実際の尻尾の長さは60度近くもあったもんなぁ。 地平線から反対の地平線までが180度だから、その三分の一は『百武彗星』の尻尾だったわけだ! しばらく一人で見てたけど、慌てて宿に3人を迎えに行ったことは言うまでもないよ(^^) ホテルの部屋に戻って「彗星出たよー!」って言ったら、みんなすぐに飛び出してきた。 三脚やカメラを持って4人でホテルのラウンジをダッシュで駆け抜けたとき、ラウンジで飲んでる人たちに奇異な目で見られたのが、恥ずかしかったな"^_^" 今度は4人そろって山に登ったから、凍てついた地面は冷たかったけど仰向けに寝転がって嫌と云うほど『百武彗星』を堪能した(^^) みんな想像してたものよりも、はるかにはるかに凄かったものでめちゃくちゃ興奮してたよ。 夜中の2時ぐらいまで『百武彗星』を見物して、翌朝は3人が眠ってる間に、僕一人早起きして「八ヶ岳ザイラーバレースキー場」にスノーボードをしに行った。 って言うのは、まぁ余談だけどね(^。^) それにしても、あんなに凄いものを一度見ちゃうと誰でも星にはまっちゃうと思うな(^_-)-☆ それと余談なんだけど、その日の4日前の1996年3月21日にフジTVのドラマ『白線流し』の最終回がオンエアされた。 長瀬智也さん演じる「大河内渉」の就職が決まって、北海道の初山別天文台に向けて長野県の松本空港から飛び立って行く。 酒井美紀さん演じる「七倉園子」との松本空港での別れのシーンは涙涙でぐちゃぐちゃになったよ。 そのあとエンディングロールが流れる直前に、予備校を出て本屋さんに寄った園子が大学入試の赤本を何冊も手に持って、平台の雑誌に目を落とすんよね。 そこに「百武彗星想像図」が表紙になった「天文ガイド1996年4月号」が積んであるのがアップで映るんよ! それを、しばらく見つめて天文台に就職した渉のことを思い出したんだろう…。 にこっと笑って本屋さんを出て松本の街を歩いて行く園子の画がひきになって、松本の街の空撮になり、バックに雪を被った北アルプスが映って終わるんよ。 めちゃ素敵なエンディングだったよ(^^) ジーンとしちゃったよ"^_^" そんなわけで『百武彗星』と『白線流し』は僕の記憶の中では、いつもセットで思い出されるんよね(^_-)-☆ 白線流し DVD-BOX(DVD) ◆20%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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