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2023年06月16日
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 6日火曜日のお昼にテレビ大阪で再放送された「備後路伝説殺人事件」を録画視聴した。
 これね、水谷豊さんが浅見光彦を演じたシリーズで、シリーズ物サスペンスとしての浅見光彦シリーズは、この日本テレビが最初なのね。
 TBSもフジも、火サスの浅見光彦が終了したあとなんよ。
 日テレは内田康夫先生を激怒させて、
「日テレには二度と浅見光彦を撮らせない」と言われたから、たったの8作で終了してる。

 日テレは作品のタイトルは変更するし、ストーリーも、その根幹に関わる部分も大きく変更してるし、僕が内田康夫だったとしても、日テレに撮られるのはまっぴらごめんと思ったやろな。

 この「後鳥羽伝説殺人事件」も、1982年ごろに浅見光彦という警察庁刑事局長の弟を主人公にした物語として初めて書かれたものやった。
 ウィキによると初版本は1985年発行となってるけど、「後鳥羽伝説殺人事件」は1982年に単発ドラマとしてTBSで2時間サスペンスドラマとして放送されてるので、この物語の初出がいつなのかは分からないけど1982年以前であることは確か!


 この後30年以上に渡り100作以上の作品が書かれるライフワークになるとは、内田康夫先生も夢にも思ってなかったやろね。

 この物語は、光彦の妹が睡眠薬を飲まされてゴウカンされ、台風のためにがけ崩れを起こした民宿で生き埋めになって死んでしまうという、超悲惨な物語で、あの天真爛漫で爽やかな光彦のキャラに合わないんよね。
 しやから、あの光彦のキャラは何作かかけて作りあがって行ったんよね。
 だって、シリーズとして2作目の「平家伝説殺人事件」に登場する平家の落人部落の不思議少女佐和は、光彦シリーズ最初のマドンナなんだけど、光彦は佐和とのキスシーンがあるし、
 そんなもん、奥手の光彦がそんなに手が早かったら、いつまでも結婚できないはずもないし
 のちのキャラの出来上がった光彦からは考えられないものね!


 でね、この日テレの「備後路殺人事件」のストーリー上の酷いところは、睡眠薬を飲まされてゴウカンされて生き埋めにされた「祐子」は、光彦とは全く関係のない女性として描かれてることなんよ。
 原作では光彦の妹であり、警察庁刑事局長浅見陽一郎の妹でもある浅見祐子なのにね。
 そりゃぁ内田先生も怒るよね。

 だけど、あの爽やかキャラの光彦には、妹がこんな酷い死に方をしてるのは似合わないし良いかもな。

 ちなみに、この「後鳥羽伝説殺人事件」の描き方で、もう一つ酷いテレビドラマがあってね、それはTBSで1クールの連ドラでやったやつなのね。
 この連ドラ版では、犯人の桐山警部は東京で、浅見陽一郎刑事局長の部下として、ずっと浅見家に出入りしてる。
 学生時代に浅見陽一郎警察庁刑事局長の妹をゴウカン致死に貶めておいて、その後警察官僚として就職し陽一郎の部下として長い間浅見家に出入りするなんて、そんなサイコパスで気色悪い話もないやんか!
 TBS、最低!

 で、この日テレ火サスの浅見光彦シリーズ「備後路伝説殺人事件」では、浅見光彦はソアラに乗ってる。
 結構細かにロケハンをしたみたいで、ソアラをカッコよく取れる場所を探したみたい。



 これなんか、陸地側の尾道大橋の下をくぐり、JR(当時は国鉄)山陽本線をくぐって2号線に出るところで、めちゃくちゃ画になる♪



 今のグーグルストリートビューを見ると尾道大橋の手前に「しまなみ海道」が掛かってるのが分かる。
 放送されたのが1990年1月だから、撮影は1989年だから、バブル絶頂期で撮影予算が取り放題やったんやと思う。
 そういうのを考えるとね、当時の2時間サスペンスには予算が有り余ってたてたんよね。
 だから、本当に質の良いドラマになってるんやと思う。
 
 あの、話は変わるのだけど、今深夜ドラマで放送されてる「テイオーの長い休日」という船越英一郎主演のドラマの第2話【分岐点は常に今!新人脚本家を救え!】を見た人いるかな?
 めちゃくちゃ良くてね、見てない人はネットで見て欲しい!
 今のドラマ制作の苦悩が、ほんとによく表現されててね、せっかくの良い脚本が予算の都合でボロボロにされて行くのをテイオーが救う話なんよね。
 脚本家が魂を注いで書いた本が、酷い映像作品になってるのを、僕は、もうそれこそ今やってるほとんどのドラマに感じるもん。
 ドラマを見てての僕の口癖が
「はぁ、これ、ちゃんと脚本を読んでロケハンした?こんな映像でどうやって感情移入できるんだよ?!」って、ほんま、いつも思う!


 だから、この昔の浅見光彦のドラマを見て、昔は金に余裕があって良いドラマが作れてるなぁ!
 と思った。
 なんせ、有名な観光地がたっぷり出てくるから旅情サスペンスとしての魅力も余すと所なくあって、ロケ地巡礼をしたくなった。

 浅見光彦では、その物語の舞台が日本中出てきて、好きな作品は何度も読むしロケ地巡りをしたくなる。
「箸墓幻想」や「神苦楽島」は好きで何度も読んで、かなりの田舎や山の上までロケ地巡りをした。
 いつかは絶対に広島の三次駅の跨線橋を渡ってみたいと思う。



 で、このドラマはソアラのカッコいい姿が出てくるドラマなんだけど、原作では光彦はソアラに乗ってない。

 だいたいね、東京在住の光彦が、広島県の三次(みよし)駅で殺人事件が起きたと知って、すぐにソアラを運転して三次に行くし、ヒョイっと東京に帰るし、またすぐ三次に行く。

 あのね、当時確かに中国自動車道が開通したばかりで東京から広島県三次までは高速だけで行けた。
 でもね、まだ中国道はところどころ往復2車線の対面部分もあったし、大変なドライブやったと思うよ。
 東名、名神、中国道で10時間以上かかったと思う。

 原作では、光彦が初めてソアラを購入するのは、10作目の「「首の人」殺人事件」だから、1作目の「後鳥羽伝説殺人事件」ではソアラに乗ってない。

 でね、じゃぁ原作では光彦はどうやって移動をしてたのだろう?
 と思って原作を読み返してみた。



 読み返してみると、野上刑事を東京の浅見の自宅から最寄り駅まで車で送るシーンが、浅見光彦の初登場のすぐあとにあるのだけど
”洒落たスポーツタイプの車”と表現されてるだけだった。

 そして、光彦はなんと飛行機に乗って広島空港まで飛んでる!
 あの沖縄や北海道でさえも船で移動する、高所恐怖症の光彦が、あっさり飛行機に乗ってる。

 後々かたまっていく数々の「浅見光彦」のキャラクターが、この第一作ではちっとも出来あがってない(^^♪

 でね、この光彦が乗ってる2代目ソアラという車はね、初代ソアラの性能に関して白洲次郎がトヨタに沢山の文句を言って出来上がった車なんよね!

 ただね、白洲次郎が亡くなったのは1985年11月でね、二代目ソアラの発売の1986年1月に2か月ほど間に合わないで亡くなってしまったんよね。
 でも正子夫人が、免許もないのに、好きな骨とう品を買うときみたく
「買った」の一言で購入したのは有名な話!

 今、ネットで検索したら、当時、その2代目ソアラに豊田章一朗社長と長男の豊田章男と正子夫人の3人が乗って、兵庫県三田市の白洲次郎の墓前に2代目ソアラの完成の報告に行ったって話が書いてあった♪
 良い話だよな。

 白洲次郎を知らない人は検索してみてね♪

 でも白洲の事を軽く書くと、戦前の学生時代はイギリスのケンブリッジに留学しヨーロッパ中をベントレー3Lスピードモデルで走り回ったり



 戦後は、天皇陛下を馬鹿にしたマッカーサーに対して激怒して𠮟りつけたり
 吉田茂首相の懐刀として、アメリカからの日本の自治権回復に尽力し
 その後は80歳までポルシェ911Sを乗り回してたり、面白い話満載の人♪
 
 僕が白洲を知ったのはNHKが、伊勢谷友介を白洲役でドラマ化した全3回かのドラマだったんだけど、まさか、戦前戦中戦後の日本に、こんなに背が高くスマートでカッコ良い日本人が居たなんて!
 だいたいさぁ、伊勢谷友介なんて人が演じるのはカッコ良すぎるやろ!と思った。
 でもね、その後、白洲次郎の実物の写真をたくさん見たらね、伊勢谷友介よりもずっとカッコ良くてびっくりしたわ!

 とにかく2代目ソアラには、その誕生にそういう逸話があるので、このドラマで2代目ソアラの姿を沢山見れたのは嬉しかった♪


 上の動画でソアラがJRをくぐって2号線に向かう次のシーンでは譚海堂書店のシーンがあるでしょ。
 原作では、譚海堂書店への聞き込みも野上刑事が一人で行ってて光彦は行ってない。
 確かにドラマのように、野上刑事と光彦が別々に譚海堂書店にたどり着くというストーリーに必然的な意味を見出せないものね。 

 だからね、上の動画のように尾道大橋下からの絶好のロケーションをソアラを走らせたい為が故に、光彦にも尾道の譚海堂書店に行かせた事になる。
 脚本いじりとロケハン隊グッジョブ(^^♪



 そして、原作では譚海堂書店の店番は老人となってるけど、ドラマでは、片桐竜二さんだから老人じゃない。
 片桐竜二さんは、水谷豊さんのドラマに必ず出てるから、出番が必要だったわけで、そんなわけで、まるっとこのシーンをでっちあげたんやろな(^^ゞ
 野上刑事が一人で譚海堂書店に行ったシーンでは花がないものな。

 無事に、水谷豊さんと片桐竜二さんのツーショットシーンも撮れたし、ソアラを尾道らしい所を走らせる事も出来たし、こういうのを見るとドラマって、沢山の工夫が込められてて、良いドラマになってるって事を実感できる(^^♪





 水谷豊さんと片桐竜二さんともう一人は野上刑事役の河原崎長一郎さん。

 でね、この譚海堂書店というのが、この物語では重要な意味があってね、原作では「譚海堂書店」と大きく印刷された紙袋に商品を入れることになってるけど、原作では、包み紙に「譚海堂書店」に印刷されてることになってる。
 だから、その「譚海堂書店」の包み紙で「芸備地方風土記の研究」という分厚い豪華本を包むという、ある意味少し重要な役割を片桐竜二さんに演じてもらってる。




 それと、原作では木藤と池田は大阪府堺市諏訪ノ森西1丁の下宿で学生時代に一緒に生活してた事から木藤と池田の関係が分かるのね!
 で、その事を確認するために、光彦は堺の諏訪ノ森に来るんよ!

 それが、どうした?
 と思うだろうけど、実は30年以上の間に書かれた110作品ぐらいの浅見光彦シリーズの中で、光彦が大阪の泉州地方に来たのは、この第一作の「後鳥羽伝説殺人事件」の捜査で諏訪ノ森に来た、この一回きりなんよ。

 なんかねぇ、内田康夫先生は大阪の泉州地方に興味がなかったみたいなんよね!
 関空があるのに、全く来てくれない。
 泉州地方の住人として、この事は寂しい事で、いつかひとこと言いたかった('_')

 泉州地方というのは大阪の大和川より南部大阪湾に沿って和歌山までの地域のことで、旧国名は和泉国(いずみのくに)で古代より日本の中枢に近い史実や遺跡も豊富で、古典文学にも度々取り上げられてる。

 世界一大きいお墓である仁徳天皇陵だってあるのにね。
 アメリカ人のスピルバーグでも、インディ・ジョーンズの二作目「魔宮の伝説」を仁徳天皇陵で撮影したくて日本にオファーをかけたぐらいなのにね。

 いくらぼやいても、もう内田先生は居らっしゃらないから書いてもらえないんよね…。





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最終更新日  2023年06月16日 12時11分29秒
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