カテゴリ:社会科(地理・歴史)
この間、行った『葛葉稲荷神社』からほんの1500mほど東へ行ったところに『黄金塚古墳』というのがある。
この辺りに『黄金塚古墳』というのがあると言う事は前から知ってたんだけど、あまり気にも留めてなかったんだ。 だって、この辺りにはけっこう普通に古墳てあるもんな。 それがね、本屋さんで「泉州の遺跡物語」とかいう本を見つけて立ち読みをしてたら、 ”ありゃりゃりゃりゃぁ~!!(@_@)”って思ってしまう事が書いてあったんだ。 この『黄金塚古墳』からは「景初三年」の銘文入りの「画文帯神獣鏡」が出土されてたんだって!! それって卑弥呼の鏡じゃん!! 「景初三年」鏡というのは西暦239年の中国の年号でね、魏の皇帝が卑弥呼に100枚プレゼントした鏡なんだよ! 内田康夫先生の『箸墓幻想』を読んだ人だったら、これ、ドンピシャの卑弥呼の鏡って分かってもらえるでしょ! この『箸墓幻想』の中で画文帯神獣鏡が出土したという奈良県桜井市の「ホケノ山古墳」まで、わざわざ出かけて行ったのに、こんな近くに画文帯神獣鏡が出土した古墳があるだなんてなぁ…。 で、いろいろ調べてみたら、この「画文帯神獣鏡」は魏の皇帝から卑弥呼に送られた鏡とはいえなくて、どこかの段階での偽者だって公算が強いらしいんだけど、僕は学者じゃないしそんな夢の無い考えはソッコウで却下だよん(^。^) わ~い!\(^o^)/ ひっみっこっのかっがっみ!(^^♪ルンルン ひっみっこっのかっがっみ!(^^♪ルンルンルン って、ちょと浮かれ気分で『黄金塚古墳』に行ってきた♪ ↓この航空写真に下の写真を撮った場所を記しといたよ。 なんせ近所だから”ちょっとご飯を食べに行って来るよ”みたいな感じで行けるんだもんね(^。^) だって、行ってみて分かったんだけど、『黄金塚古墳』の横を通って、もっと遠くの方にある焼肉ピビンバの店に何度か食べに行ってるんだよな(^^ゞ 航空写真の下の方に東西にはしってる道路は堺泉北道路で国道26号線との交差点の「葛の葉北」から東へ1.5kmぐらいのところなんだ。 でね、『黄金塚古墳』から出土したその「画文帯神獣鏡」は現在東京国立博物館に所蔵されてるのだそうなんだ(^_^;) なんだかなぁ…。
こんなん、東京で見てもありがたみがうすいと思うんだけどなぁ…。 なんせ、この『黄金塚古墳』は今年、国の史跡に指定されてるんだよ。 こんな凄い史跡なんだから横に資料館を建てて出土品は全部、そこに展示して欲しいと思うよ。 この場所で「景初三年」銘文入りの「画文帯神獣鏡」を見ることが出来たらどれだけ感動するかって思う。 『黄金塚古墳』は前方後円墳で後円部のテッペンに石碑が建ってた。 その裏を見てまた感動したんだ。 昭和25年から26年に故末永雅雄博士と森浩一先生が、この『黄金塚古墳』の発掘をなさってるんだ。 末永博士は、橿原考古学研究所初代所長で亡くなられるまで長い間、日本の考古学の先頭にたって数々の発掘成果を上げられた凄い凄い先生なんだ! 有名な高松塚古墳も末永博士の手によるものなんだよ! 森浩一先生は古墳の日本一の権威で、僕も何冊か森先生の古墳の本は持ってたしテレビにも度々出演されてた。 森先生のロマンたっぷりの古墳のお話は大好きだったな。 半世紀以上も前に、若き日の末永博士と森先生が、ここを掘ったんだって考えたら感慨もひとしおだったよ! 終戦直後のその時代には泉州地方には高い建物などほとんど無かっただろうし、集落以外は大阪湾まで田んぼと畑ばっかだったと思うんよね。
きっとまだ20代かそこらの若い学者だった末永博士と森先生は周りに何も遮るものがないこの『黄金塚古墳』の上で、こつこつ掘ったんだろうな。 (今、ウィキで調べたら1945年終戦の年の11月に末永博士と森先生が応急調査をなさったそうなんだけど、その時、森先生は17歳の少年だったんだって!) あんな時代のことだからリュックに履けやブラシや移植ごてなんかをつめてJR阪和線に乗ってやって来たんだろうと思う。 画文帯神獣鏡を掘り当てた時はどんなだったんだろう…。 興奮しただろうなぁ…。 そりゃぁ、一生考古学に邁進しようと思っただろうね! 今、吉永小百合さんと竹中直人さんの『まぼろしの邪馬台国』って宮崎康平さんの実話の映画が話題だよね。 きっと宮崎康平さんと同じような時代のことなんじゃないかと思うし、よけい当時のことを偲ばれてしまったよ。 『マボタイ(まぼろしの邪馬台国)』も早く観に行きたいな(^。^) で、感化されて、うちの近所に邪馬台国を探しだしたりしなけりゃ良いんだけどね(^^ゞ だって卑弥呼の鏡が近所で出てるなんて、ちっとも知らなかったもんな。 『黄金塚古墳』の周りから写した写真を載せとくね。 ↑の航空写真の中の番号は↓の写真を撮影したポイントを示したものだよ。
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