テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本
永井路子さんがめちゃくちゃ好きになってしまった!
だいたいさぁ、今年は里中満智子さんに夢中になってたってのに、また好きな人が出来てしまったよ。 僕って、好きな作家さんは4年に一人ぐらいしか出来ないんよね。 なのに、今年はえらいことになってしまって、オリンピックが一度に二回来たような感じだよ(^。^) このあいだ、ぽっけのびすけっとさんに教えてもらった永井路子さんの『美貌の女帝』を読んでとっても感動したんだ。 そのあとに、家に”女帝”のことを書いた本があったと思って探したら箱入りハードカバー本の『栄光の女帝と后』ってのを見つけたんだ。 その本には、たくさんの女流作家さんが、いろんな女帝について書いてらっしゃるんだ。 「卑弥呼」田辺聖子 「推古女帝」永井路子 「皇極(斉明)女帝」阿蘇瑞枝 「持統女帝」田中澄江 「光明皇后」阿部光子 「称徳(孝謙)女帝」山本藤枝 「藤原安子」赤木志津子 で、「持統女帝」「光明皇后」「皇極(斉明)女帝」という順番で読んでいったんだけど、なんだかちっとも面白くないんよ(^_^;) ”やっぱ小説じゃない文章は学校の教科書みたいで、興味があってもそんなに面白く読めるもんじゃないなぁ(^_^;)”なんて思ったんよね。 で、次に「推古女帝」を読んだらね、これが面白いの何のって、目から鱗が落ちるような事がいっぱい書いてあって、そりゃぁもう素敵な文章だったんよ。 でね、書いてる人の名前を見たら永井路子さんだったんだ。 つまりね、『美貌の女帝』が面白かったのは、今、僕が興味津々な”女帝”の話だから面白かったのではなくて、永井路子さんの文章だから面白かったんだって事にハタと気がついたって訳なんだ(^^♪ ”こりゃぁ、もう、絶対、永井路子さんの本を読まなきゃ!”って思っちゃうよね(^_-)-☆ で、古本屋さんに行ったら、永井さんの本があるはあるは! しかも、面白そうな内容の本がいっぱいあるので、もう、大人買いしてしまったよ(^^♪ で、この一番上の『茜さす(上下巻)』って本なんだけど本の裏に書いてあるこの本の内容がね ”著者初の長編現代小説”ってんだよ! ”へっ?現代小説?”って不思議に思った。 だって『茜さす』で思い出すのは ”あかねさす むらさきのゆきしめのゆき のもりはみずや きみがそでふる” って額田王の歌だもんなぁ! で、表紙を開いたら折込ページになってて、そこに”壬申の乱コース地図”ってのが載ってるんだ! その折込を開いたら”飛鳥地図”ってのが載ってる! それを見た時には、この本がどんな話なのかは分からないけど、もう今すぐにも読み出したいって思ってしまったね(^_-)-☆ で、読み終わったんだけど、超超素敵な本だったよ! 僕の生涯ベスト3に入る本に間違いないよ! ほかにも読みたい本がいっぱいあるっていうのに、読み終わってすぐに頭から再読に入っちゃった(^^ゞ さっき、ネットで『日本書紀』と『万葉集』を注文した。 今度の再読には、『日本書紀』と『万葉集』をぜひ手元に置いておきたいんだ。 だから早く届いてくれなきゃ困るんだけどね。 物語の内容も書きたいけど、文庫で上下巻に分かれて900ページぐらいの長編だし、とてもどんな話かなんか書けないけどさわりだけ書くね。 4年制の、お嬢様女子大文学部4年生のなつみって子が主人公なんだ。 なつみは「万葉集」のゼミをとってて、例の額田王の「あかねさす むらさきのゆき~」を授業で報告しなくちゃならなくて苦労するってのが本の冒頭ですぐに出てくるんだ♪ そんなんで、この本のタイトル『茜さす』が額田王の歌だってことを草々に分からせてくれるんだ♪ で、その、なつみが額田王の歌の事を真剣に思ううちに、気持ちはしょっちゅう飛鳥に飛んじゃうんよ(^^♪ だから読んでるこちらも、ちゃんと理解するためにしょっちゅう系図を広げたりして、読書がすんなり進まないってのはあるんだけど、楽しみながら飛鳥の理解が深くなっていくってのは嬉しいしね(^^) ”古代史が好きで万葉集が好きで、さららが好き!”みたいな女子には、このなつみの生き方はよだれが出るほど羨ましいだろうな。 きっと、この本、さらら好きの女子のあいだでは、超有名な本に違いないな(^_-) 読後感がまためちゃ良いんよ! 最後の4行なんか、もう眩し過ぎたよ! ”なつみ~!かっこ良いよ~!”って(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|
|