テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本
本を読むのは遅いほうやのに、まさか長編の小説本を本屋さんで、ちょっと立ち読みしただけで涙がこぼれてしまうやなんて、なんか腹立つ本やわ!
涙がポロっと来た瞬間に ”やばい!やばいやばい!” って慌ててしまった(>_<) そんなもん、本屋さんの立ち読みで目を泣き腫らしたりするのんなんか、そんなキモイ人見たことないもん(>_<) しやから、即効で本を閉じて、レジに持って行ってしまった。 読み続けるわけには行かへんけど、こんな感動の絶頂の部分で読むのんをやめるわけにも行かへんもん。 立ち読み危険の、その本はこれ↓
この本は6ページから小説の本文が始まるんだけど、僕は11ページの最後の方でもう涙腺がやばくなってしまった。 しやけど、そんな感じで買ってしまった本だから本のタイトルを覚えてなくて、今も本の表紙を見ながらタイトルを書く。 『旅猫リポート』有川浩著 ああ…、この本、有川さんの本やったんや…。 こんだけ、何にも認識しなくて新刊本の四六判のハードカバー本を買ったんなんか初めてやわ! なんせ、緊急事態の本購入やったからなぁ(^。^) この本ねぇ、ずるいねん。 僕は本の帯が好きで、帯のインパクトで買ってしまう事が多いねんね。 しやけど、この本、帯に本の内容について、何も書いてないねん。 そんなんで、ついつい本の頭から読みだしてしもてん。 その書き出しが夏目漱石の『吾輩は猫である』と一緒やったんで ”なんじゃぁ!こりゃぁ??” って思ってしまって、これまたついつい読み続けてしまったんが運のつきやった(^^ゞ まぁ、友達の買い物の付き合いで来た郊外型の大型ショッピングモールで時間が余ってたって事もあっての立ち読みやったんやろね(^^ゞ そこの二階のイートインコーナーは、海超しに関西国際空港が望めるところで、そんな良い場所があるのも知らなかったんだけど、そこのめだたない席でゆっくりと買った本の続きを読んだ。 しやけど、こんな本屋さんで泣いてしまったなんてわけの分からない記事、リアリティが無いと思うし、すこしでもリアリティを与えたいので、本を閉じてレジに向ってしまった11ページの終りあたりを書くね↓ 「痛いか? 痛いよな」 当たり前のこと訊くなよ、怒るぞ。怪我した猫をいたわれよ。 「すごい切羽詰まって呼ぶから目が覚めたんだ。――呼んでたよな、俺のこと」 呼んだ呼んだ超呼んだ。若干遅いよお前。 「……俺なら何とかしてくれると思ったんだよな」 不本意ながらね、と斜にかまえようとしたが、男は何でか洟をすすり上げたんだ。何で泣く、そっちが。 「えらかったな、俺を思い出して」 猫は人間みたいに泣かない。だけど――なんでか、泣くって感じが分かるような気がした。 もう駄目だって思ったとき、思いだしたのはあんただったんだ。ここまで来たら何とかなるって思ったんだ。 なあ。あんたは何とかしてくれるんだろう?痛くて痛くてたまらないんだ。 痛すぎて怖いんだ。僕、どうなっちゃうの? 「よしよし、もう大丈夫だからな」 男はふわふわのタオルを敷いた段ボールに僕を詰めて、銀色のワゴンに乗せた。 文芸春秋社刊 旅猫リポート 有川浩著 より あかんわ! ちょっとだけ書こうと思ったけど、いっぱい書きたなって、ようけ書きだしてもた(>_<) で、そのイートインコーナーで、そのあともだいぶと読んで、車で帰路についたんだけど、運転しながらも、この本の文章を思い出して泣きそうになった。 この先、この本、どんなお話になるかわからへんけど、もしかしたら僕の「泣ける本」のベストになる本かも知れへんな(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|
|