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僕ね、けっこう沢山の小説を読んでると思うけど、こんなん初めてや。
とにかく、こんなに素敵な面白いワナワナする本を、僕は生まれてから読んだことがない。 この気持ちをどうしたらよいものかと、ネットで「小説家にファンレターを書く方法」を調べたもん(^^ゞ ファンレターなんてものを生まれてから一度も書いたことがないんやけどね。 読んでくれなくても良いし、とにかく書いたら気が済むやろうし、頑張って書いてみようと思う(^^ゞ この「雪煙チェイス」を、仮に「白銀ジャック」「疾風ロンド」から続く根津と瀬利千晶の物語としてみたとするね。 そしたら、さらにワナワナが止まらへんようになるねん。 こんな素敵な書き方をできる東野さんって、ほんま何者やねん!って思う。 ほんまに、こんな物語を東野さん一人の頭の中で作り上げることができたんやろうか? 素敵すぎる…。 こんな読後の幸せ感を感じる本を読むことは、もう死ぬまでないやろうって、僕、言い切ることができるもん! でね、きっと、僕みたいに、ワナワナしてる人が、日本中に五万と居てるやろうと検索しまくった。 しやけどね、みんな面白いって褒めてるけど、みんなにとっては、この本は、そんなに特別の本じゃないみたいやねん。 サクサク読めるとか、頼むから、そんなアホみたいな感想言わんとってほしいわ(>_<) そんなもんね、東野圭吾さんの本やねんから、面白いのんなんか超超超アタリマエやんか!!! 僕は、そんな話を聞きたいわけやないねん! もしかしたら、読みはった人は、日本の歴史上唯一世界と戦うことができた女性ダウンヒラー川端絵美さんの事を知らんねやろか? スノボが好きで好きで堪らん人にとっての「最後の晩餐」をイメージでけへんねやろか? 悪ガキスノーボーダーがいちびった滑りをしてるのんが好きやないんやろか? 飛んだ先が木の枝だらけで、体中擦り傷だらけになった人は居ないんやろうか?←これはないやろな(笑) スキー場でパトロールに助けてもらった経験はないんやろうか? 一晩中車で走って、スキー場に朝着いて、眠らずに滑ったことがないんやろうか? 野沢温泉スキーに滑りに行ったことがないんやろうか? 宿で、普通に給仕をしたり世話を焼いてくれたオバチャンが、お昼にゲレンデでかっとんで滑ってる姿を見てビックリしたことがないんやろうか? 限定のスノボの板をゲレンデで見かけて羨ましく思ったことがないんやろうか? 一人で滑りに行ってリフトで女の子と一緒になった時に話しかけると「一人は気軽で良いですよね」って、暗に「お前とは滑らないよ」って予防線を張られたことがないんやろうか?(笑) ほんまにね、この本は長年スキー場に通って、道具や、宿や、滑りや、スキー場に行く道中にいろんな思いをした人が読んだら、ズキュンズキュンって胸にささってくるねん。 しやけど、無理やり書いてるんやなくて、一つ一つのアイテムが、物語の展開に重要な意味を持って絡んでくるねんね! この本、途中は結構気持ち的にガッカリさせられることもあるねん。 それは、こうであったら良いなぁ…、って思う事を裏切るような、ガッカリ感やったりするんよ。 しやけどね、この本のすべてのそんな思いを、全部最後に回収してもてね、もうあなた、そんなもん読んでるこっちは、幸せな満足感でいっぱいになるんよ(^^♪ ほんで、読み終わったあとから 「あっ、女将が言った最後の晩餐って、実は、そういうことやったんや!そうか、東野さんは、女将の口を借りて、あの事にリアリティを持たそうとしたんやな!」なんて気がついたりするんよ。 だって、僕みたいにスノボが大好きな人間ばかりが読むわけやないんやっちゅう事を、東野さんは重々承知してはると思うやんか。 そんなスキー場に行ったこともない人たちにも、葉月の行動に必然性を感じてもらいたかったんやろね。 それと、あの「最後の晩餐」ってワードは、千晶の覚悟がいかに大きくて悲しいものであったかという事も、読んでるこっちに伝えたかったんやと思う。 とにかく、この本の中に書かれてる情景の一つ一つに面白さを感じて、この本は1ページごとに面白かった。 例えば、小杉と白井が里沢温泉スキー場についた時の姿が、革靴にスーツにネクタイっていでたちやってんね、そんで自分らの格好がオカシイことに、だいぶとたってから気付くんよ。 こんな事の一つをとっても、僕、面白くて堪らんかった! 昔、岩岳の宿に泊まって滑ってたときに、友達が仕事の出張先から直接来たことがあって信濃森上駅に車で迎えに行った。 この時の友達は、ネクタイにスーツ姿でね、その違和感たるや、ほんま、面白かった(^^ゞ だって部屋の隅でネクタイを外してワイシャツを脱いでる姿を見てるだけで、なんかオモロかったもん(笑) そんなわけで、僕の人生できっともう「雪煙チェイス」よりも面白い本を読むことがないんやろうなぁなんて思うと、ちょっと寂しい。 ってか、この本を楽しめる能力が僕にあった事を喜ばなアカンな(^^♪ この本を僕より楽しめた人は、残念ながらあんまりおれへんと思うもん。 これから2回目を読むから、2回目はメモをいっぱい取りながら読んで、バリバリのネタバレ記事を文字制限いっぱい書いてやろうと思う(*^^)v
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最終更新日
2017年04月05日 20時29分25秒
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