テーマ:本のある暮らし(3187)
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↑これはサイモンとガーファンクルの『水曜日の朝、午前3時』って歌やねんね。 キンキキッズの二人のデビュードラマ『人間・失格』の挿入歌に使われてたのを覚えてる人も多いと思う。 エンディングで赤井英和さんが夜の野球場で子供と野球の練習をしてるときに、この歌が鳴ってたと思う。 めっちゃ印象深かったよね、この歌! 中学生やったキンキの二人の凄すぎる演技に度肝を抜かれたのを覚えてるなぁ。 しやけど、あの二人、あのデビュー作品が結局最高の当たり役やったんとちゃうやろか? ってか、そんなんはどうでも良くってね、この歌『水曜日の朝、午前3時』を、そのままタイトルに使った『水曜日の朝、午前三時』という蓮見圭一さんの小説を、最近読んでんね。 蓮見さんはサイモンとガーファンクルの歌のタイトルを小説のタイトルしはったんよ。 この小説ねぁ、読んでる途中から、もう、やたら心がワサワサしてんね。 しやけど、僕の好きな小説ではあれへんと思った。 だけど、めちゃくちゃ質の高い上等な小説やとも思った。 あのさぁ、小説なんてものは風情のものやから、好きな小説も嫌いな小説もあって当然で、生のネギの味が嫌いな人は、そのネギがいくら上等の高級ネギでも嫌いなものは嫌いやんか。 そういう意味で、僕には合わないけど、なんせ上質な小説だから人の心をざわつかせるエネルギーは凄い小説やと思ったわ。 でね、この小説を、みんなはどういう風に感じたんやろうと思って検索したら、結構、悪口が多いねん(>_<) 僕、自分で嫌いやと思ったくせに、人が悪口を書いてるのんを読むと、こいつら何も分かってない!こんなすごい小説の悪口をよくもまぁ言えるもんやわ!って、腹が立ってしゃぁなかったわ(^^ゞ でね、僕は、この小説は、姉貴はめっちゃ好きに違いないと思って、読んですぐに姉貴にあげてんわ。 僕は嫌いな本やけど、きっと姉貴には良い本やと思うと言ってプレゼントした。 この本には時代も場所も音楽も、きっと姉貴には面白く思えると思った。 たとえば、大阪万博とか、京都の京大の辺りとか、難波の高島屋とか銀座の三越とかボブ・ディランとか、いすゞベレットとか出てくるワードだけでもこれは受けると思った。 そしたら、案の定、すぐに読み終わって涙が止まらんと感想が来たわ(^^ゞ でね、この小説には音楽が日常的に普通に流れてる気がするんよ。 たとえば、主人公が、彼と車で須磨に海水浴に行くと決まったので梅田のデパートに水着を買いに行くときには、鼻歌でビーチ・ボーイズを歌ってまうとかね(^^♪ だから、僕は、この本を読んでるときは、いつもYouTubeでBGMを流しながら読んだ。 たとえば、この子、海辺では二人でフランク・ザッパを聴いたとか普通に言うんよ。 フランク・ザッパってゴリゴリのロックやで! 海辺ではフランク・ザッパよりビーチ・ボーイズやろう!なんて突っ込みながらも、音楽が鳴る小説って面白いと思った。 ほかにもジャニス・ジョプリンとか ヤード・バーズとか ジョニ・ミッチェルとか いつも、ミックスリストを流しっぱにしてで読んだ。 きわめつけわね、小説の最後のほうで、昔、彼に聞いた事のある、彼の幼友達の女性を訪ねて北陸のほうの鄙びた町に行くんやけどね その、幼友達がジョーン・バエズに似ていたと彼から聞いてたって言うんよ。 1970年代でもさぁ、普通さぁ、日本人をジョーン・バエズに似てるなんて言えへんでしょう? ってか、ジョーン・バエズに似てる日本人が1970年代の日本に居たとも思えへんし! そのシーンでは、もちろんジョーン・バエズを流して読んだ。 ジョーン・バエズの「ドナドナ」なんか何十年ぶりにかで聴いたけど、こんなに心を揺さぶられる歌やったんや!ってビックリしたわ。 好きな本ではないけど良い本を読んだって思ったわ(^^♪ あっ、僕は読んだ本の事を書く時には、いつも本を手元に置いて書くんやけど、この『水曜日の朝、午前三時』は姉貴にやってしまったので手元にないので、間違いを書いてたらごめんなさいm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年06月19日 03時54分13秒
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