オーティス・スパン![]() マディのバンドにいて、ピアノをバックに弾く姿も好きだけど、やっぱオーティスが自らバンドを率いて歌う姿がいい。 オーティスの故郷はミシシッピーデルタ。無論僕はその場所に行ったこともないしライブでオーティスの姿を見たこともない。ただアルバムを聴くだけだ。1960年に作られたこのアルバムは「オーティス・イズ・ザ・ブルース」と双璧をなすアルバムで、「ウォーキングザ・ブルース」という題名になっている。オーテイスはピアノの鍵盤を叩くように弾き歌う。ロバート・ロックウッドのギターも絡みつくようで深い情感がある。 聴き込めば聴くほどするめのように味が強くなる。 「マイホーム・イズ・ザ・デ・デルタ」曲の最後はこの題名で絞められる。「スイート・ホーム・シカゴ」じゃないけど、いかにもブルースって感じの臭いのする題名だ。 このアルバムで一番のお気に入りが「ハーフ・エイント・ビーン・トールド」 スローブルースだ。ロック好きの人にぜひ聴いてもらいたい曲だ。どこがいいのかって? 「語るように歌いかけてくるピアノと歌声にしびれるからさ! 理屈なんかないのさ。ブルースを丸ごと味わってくれよ!」 それにしても黒人の弾き語る音は何でこんなにディープなんだ。 |