目標を持つ!元旦。NHKスペシャルで、村上龍と、三人のトップリーダーたちの対談を観ました。興味深かった!以下は番組の概要: 出口が見えないデフレ不況、なかなか進まない構造改革、アメリカ追随と批判される国際貢献・・・バブル崩壊後の日本はあらゆる面で競争力を失い、世界からの信頼度は低下し続けてきた。 国内に目を向ければ、深刻な少子高齢化、学力危機、競争力低下、凶悪犯罪の増加・・・と多くの課題を抱え、日本人の生き方そのものの基盤が揺らいでいる。 様々な課題を乗り越えるためには、今一度、日本人とは何なのか、そして活力を取り戻す条件とは何かを真剣に考えるべき時期を迎えている。 2004年元旦。現代日本の抱える問題に積極的に分析を加える芥川賞作家・村上龍さんが、日産社長のカルロス・ゴーン氏、軍縮会議日本政府代表部全権大使の猪口邦子氏、ノーベル医学・生理学賞の利根川進氏と連続対論。3人はいかにして世界で活躍する人物になり得たのか。その生き方をたどり、日本人が閉塞状況を脱するヒントをさぐっていく。 多くのキーワードがあり、それぞれに感銘するところがありましたが、ここでは教育に関連することを、書いてみます。 まず、利根川博士の対談から得た言葉 *目標を持った人間がハッピーになる。 逆に、目標を持たない人間はハッピーにはなれない!と断言することもできる。 趣味を超える何かを持っている人、三度の飯よりも好きなものがある人。 そういう人にはパワーがある、ということだと思う。 利根川博士は小さい頃、自分が一番頭がいい!とずっと思っていた。でも進学校に入ってみたら、そこには自分より成績がいい人たちがごろごろしていて、彼は「それは先生の評価が悪い」と思ったとか。(^。^; そこで止まって腐っていれば、ただ傍若無人な嫌な人かもしれないけれど、 彼は「じゃあどこならば一番になれるか?」と考えて、東大じゃなく京大を選ぶ。でも入ってみたら、研究室がボロボロで悲しかった。だからアメリカへ行く道を選ぶ。つまり、壁にぶち当たったとき、そこで止まらずに、自分なりの方法でひょいっ!(話を聞いていると、ひょいひょい!って感じ~)とクリアして次のステップへ進んでいったんだね。 *すきやき これは私の仕事に直結するエピソードでした。 ある子供が作文を書いた。 「家族でスキヤキを食べた。肉がおいしかった。」そんな内容だった。 アメリカ人の先生が読んで、 「スキヤキかあ~。自分は食べたことないけど、おいしいの?おいしそうだなあ。今度作り方を教えて~。」とコメントした。 日本人の先生が読んで、 「肉ばかりじゃあなくて、野菜もたくさん食べましょうね。」と言った。 象徴的ですね。(^。^; 「書くことの喜び」が子供の中に芽生えるのは、どちらのコメントか? …もちろんアメリカ人の先生の方だよね^^;。 内容に対し、興味を示してあって、そこから話がその子の家族のこととか、持っている食文化のことへと発展していく。 でも、日本人の先生のコメントだと、何だか怒られたような気がして、しゅんとなってしまう。 「はい。」くらいしか返事できないよね。。。 最近、一部の生徒さんの日記を読ませてもらってますが、この話を聞いて、つくづく、空き時間などをうまく利用して、決しておざなりな対応をしないよう、心を配っていかなくては、大きな責任のあることをしてるのだから、と感じました。 以下は、カルロス・ゴーン社長の話から。 *やる気に勝る人間は、実力に勝る人間に勝つチャンスがある。 良かった~(笑) 良かったねえ~~~~(^。^) 大天才じゃなくても、大丈夫ってことだね。 *安心や安定は、幻想である。 今の時代、「良い大学に入る」「良い会社に入る」ということで安心できる人はいないだろうと思う。 じゃあどんな人がハッピーでいられるのか。 お金持ちならいい? でも、うまい話なんて転がっているわけはない。 お金をそんなに持っていなくても、ハッピーな人がいる。 それはどんな人だろう? 最近村上龍さんは、「13歳のハローワーク」という本を出した。 13歳に、色んな仕事を紹介している本。 2600円してしまう。(^。^;けれど、そのうちきっと、図書館にも入ると思う。 *抱えた問題を、論理的に理解し、「不安がある」ということを、不安に思わない個人が成功できる。 不安定であることを認め、その不安定な状況を不安に思わないで打ち勝つことができる人間が、今、日本にどれだけいるか。 これから、どれだけ増えるか。 どうすれば、そういう人間を増やしていくことができるのか。 この最後の問いかけに、 週1回、年間43時間とはいえ、子供たちに関わる大人として、私はどういう姿勢でいればいいのか。 元日に見聞きしたことを意識しながら、考えながら、いこうと思います。 |