362656 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

夢の先々(ゆめのさきざき)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2023.09.22
XML
カテゴリ:これは大事
FB、Chihiro Sato-Schuh さんの書き込み



【虚像が崩れるとき】

2020年に奇妙なパンデミックが始まってから、あまりに真実が隠されて、通らなくなっていることに、絶望的な思いを感じながら、それでも真実は必ず表に出るはずだと信じてきたようなところがある。それが、去年の春、ロシアがウクライナの内戦に軍事介入を始めた頃から、国際的な場面で少しずつ真実が表に現れ始めた。最初は勇気ある少数の人々だけだったけれど、だんだんと大きくなっていった。そして数日前に、ニューヨークで国連総会が始まってからは、それがもう雪崩のようになっているかのようだ。

4月末にニューヨークで行われた国連安保理では、ロシアのラブロフ外相が議長を務めたのだけれど、そのときは、モスクワのアメリカ大使館が、ロシアのジャーナリストたちのヴィザを出発に間に合わなくなるまで出さないという嫌がらせをして、ラブロフ外相は報道陣なしでニューヨークへ乗り込んでいった。当時まだ多くの人々がウクライナの戦争はロシアの一方的な侵略戦争だと言っていた頃に、ラブロフ外相は、堂々とウクライナの戦争の本当の原因について語り、西側諸国の国連憲章を無視したやり方に責任があると批判した。それは、一人で敵地に乗り込んでいく光の戦士を思わせるものがあり、それが西側メディアに「ジュダイマスターの暗黒の外交術」と奇妙な言い間違いをさせることになったりもした。

それから5ヶ月経った9月19日に、またニューヨークで国連安保理が始まり、今度はアメリカ外務省は、ラブロフ外相に40キロ以内の限定ヴィザを発行したそうだ。しかし、この5ヶ月に世界の状況は大きく変わっていた。最も注目されていたウクライナ大統領も、もうほとんどスピーチを聞こうとする人はいなかった。会場があまりに空っぽなので、ウクライナのテレビ局は、別なスピーチのときの、会場がいっぱいになっている場面を撮影して、それを編集して貼りつけ、世界の注目を浴びていたかのような画像をこしらえたくらいだった。ところが、その画像の中にゼレンスキー本人が座っていたのが映り込んでしまっていたので、数時間後にはもうその画像がSNSで世界中で拡散されていた。それで、実際にはほとんど誰も聞いていなかったのが、表に出てしまった。

ウクライナ大統領も、一時期は、あちこちの国の議会に登場していて、やらせなのかもしれないけれど、熱烈な拍手を浴びていた。それなのに、もうほとんど誰にも注目されていない。アメリカ下院の議会でスピーチしたいと申し入れたけれど、下院議長のケヴィン・マッカーシーに拒否されたそうだ。去年までは下院議長は、戦争推進派の民主党のナンシー・ペロシだったからよかったけれど、昨年の中間選挙で共和党に変わっていたのだ。それで、アメリカ議会も、バイデン政権の思うままというわけにはいかなくなっている。マッカーシー議長は、ゼレンスキーに議会でスピーチさせる代わりに、二人だけで会談することを提案したそうだ。その内容は公表されていないけれど、共和党の路線からして、アメリカはもうあまりウクライナに支援をしたくないという話ではないかと言われていた。会談を終えて出てきたゼレンスキーは、面白くもないような表情をしていて、だいたいそのような内容だったのだろうということを思わせた。

今年1月に出たランド研究所の報告では、もうウクライナには勝ち目はないから、ドンバスを手放させて、なるべく早く停戦させるべきだと提言していた。アメリカの軍事に関しては、ほぼランド研究所の提言通りに動いているので、だから今年の秋頃には停戦になるだろうと言われていた。だけど、どうもそれとは違う事情が出てきたものらしい。ミンスク合意が、ウクライナの軍隊を強化するための時間稼ぎにすぎず、履行するつもりがまったくなかったことが判明してしまったために、ロシアはもうアメリカが入らなければ停戦交渉しても意味がないと言い出していた。どうせまた再軍備のための時間稼ぎの停戦にすぎないのなら、そんなものに応じるつもりはない。2021年12月にロシアが西側諸国に提案したような、ヨーロッパ全体を含めた安全保障条約を結ぶのでなければ、意味がないからだ。それでアメリカも、ウクライナを見捨てて、自分はエレガントに戦争から手を引くということが、できなくなってしまったのかもしれない。

その一方で、アフリカでも中南米でもアジアでも、もはや西側諸国よりもロシアの言うことを信じるようになっていった。BRICSへの加盟を希望する国が爆発的に増え、G20やG77でも、植民地主義的な西側諸国のやり方を批判する声明を出し、国連憲章に従って、どの国も平等に人権や国の主権が守られるべきだということを言っていた。つまるところ、ウクライナの戦争でロシアが軍事介入せざるを得ない状況に追い詰められたのも、世界中で戦争がやまないのも、西側諸国がその時その時で都合がいいように、国連憲章の解釈を変えているからなのだ。だから、国連や安全保障理事会が、国連憲章を公正に適用するようになれば、それだけでほとんどの戦争は起こらなくなることになる。

21日の安保理では、ラブロフ外相がスピーチして、ウクライナの戦争について、何が本当の原因なのか、西側諸国がどこで国連憲章に違反したのかを、世界中にはっきりと示してしまった。これは、西側メディアではおそらくほとんど報道しないだろうけれど、西側以外の国では、熱心に受け取られたはずだ。もはや西側諸国が自国のメディアをいくら制限して、真実が現れないようにしていても、外の世界では、皆が知っているという状況だ。西側諸国も、もうだんだん隠し切れなくなってきている。

そのせいなのか、どうもここのところ、内部で内輪もめが起き始めているようだ。そろそろ負けが見えてきたので、誰かのせいにして、自分は罪を逃れようということなのかもしれない。ゼレンスキーもこの頃、防衛省の役人を腐敗で追及して解雇したり、彼のパトロンであるオリガルヒを逮捕させたりしていた。そして20日には、ウクライナ軍の英語向けスポークスマンを務めていた、アメリカ人のサラ・アシュトン・シリロというトランスジェンダーの女性が、職務停止になった。この人は、数ヶ月前に就任してから、ロシア人は人間ではないとか、ロシアを支持するジャーナリストを殺せとか、かわいらしいしぐさをして微笑みながら、過激なことを言っていた。それで、ちょうど5日前に、ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワが、そのことを批判するポストを出していたところだった。

これはあからさまに人種差別だし、報道人を殺せなど、言論弾圧だし、戦争犯罪でもある。しかしウクライナ側は、政府も議会も学校も、そうしたものの言い方が普通になっていたので、シリロが特別だったわけでもない。ところが、ニューヨークで国連安保理が始まって、ウクライナがもう注目を浴びていないのが見えてきたからか、急にシリロを批判し始めたのだ。ウクライナ軍が許可したのではないことを、この人が勝手に言ったということで。しかしこれも、この人に罪を押しつけて、責任逃れしようとしているようにも思える。

すると、アメリカ人ジャーナリストのシーモア・ハーシュは、アメリカ中央情報局の内部で分裂が起きているという暴露記事を書いていた。一部の諜報部員が、政権の方針に反対して、要求された情報を出すのを拒否したそうだ。また、ウクライナ軍の中でも分裂が起きていて、出撃の命令が出たら、反乱が起こるかもしれないような状態になっていると言っていた。実際、もうウクライナがクリミア半島やドンバスを一部でも取り戻す可能性はまずないし、無駄に死ぬだけなのがわかっているからだ。

ロスコスモスの元代表のドミトリー・ロゴジンは、インタビューで、ウクライナ軍の第二次世界大戦のときの奇妙な行動について語っていた。ウクライナはナチス・ドイツに侵略されて、ナチス・ドイツに協力して戦っていたのだけれど、ベルリンが陥落したとき、ウクライナのナチの将校を処刑して、イギリス側についたのだそうだ。しかし、その首領格だったステパン・バンデラなどは、戦後も普通に生きていたというから、要するに誰かに罪を押しつけて、自分はやらされただけだみたいに言って、逃れるつもりだったのだろう。実際その手で、ウクライナのナチは、戦争犯罪を問われることもなかったそうだ。ロゴジンは、今度の戦争も、同じような感じで終わると思う、と言っていた。

どうも、ロゴジンが予言したことが、今起こり始めているような気がする。ミヒャエル・エンデの「モモ」で、時間泥棒たちが、いよいよ追い詰められたとなったときに、自分だけ生き残ろうとして、殴り合いのケンカをし始める場面があるけれど、あれを連想する。時間泥棒たちは、互いに殴り合って自滅してしまうのだけれど、西側の金融グローバリストに操られて、お金で動かされていた人たちは、あの時間泥棒と同じようなものなのだろう。結局のところ、他の人たちから搾取して生きている人たちだから、自分の身が危なくなったら、自分だけ助かろうということしか頭になくなるのだ。そして、そのために自滅することになるのかもしれない。

何年も、実に巧妙にしかけられた嘘の世界に翻弄されてきて、この虚構を破ることはとうていできないようにさえ思えていたけれど、内側は少しずつ侵食されていっていて、もはや表の皮一枚が残っているばかりだったのかもしれない。それが今、ワラワラと崩れてきたら、その向こうに見えてくる真実の世界は、あまりにしっかりとした手応えを持っていて、どうしてこんなものを今まで忘れていられたのか、そのことの方が不思議に思えるような気さえする。

***

下の画像は、ウクライナのニュースの画像。ゼレンスキーのスピーチのときに、ゼレンスキー自身が聴衆の中に座っている。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.09.22 19:50:09
コメント(0) | コメントを書く


PR

Profile

Tera3

Tera3

Free Space

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【送料200円】オーサワの黒炒り玄米 330g
価格:1,380円(税込、送料別) (2024/4/4時点)







[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

オーサワ 枇杷種粉末〔分包タイプ〕 120g〔4g×30包〕
価格:3,132円(税込、送料別) (2024/4/4時点)




























Comments

kawahagi7@ Re:とうとう壊れたエヌティーカッター A-900(03/24) 初めまして NTカッターA900を検索していて…
うろうろ@ Re:ドライブレコーダー 常時録画 フルHD ★ QD-101(12/21) >オートパワーOFF(2分・5分・10分)、 …
DANDELION-GLOG@ Re:家庭のテレビでSkypeテレビ電話が簡単に「telyHD」(08/31) 勝手ですがお気に入りに登録させてもらい…
いっぺー@ はじめまして。 突然しつれいします。僕も昨日から印刷で…

Rakuten Card

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

まだ登録されていません

© Rakuten Group, Inc.