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チバンビーナ

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2006/02/18
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カテゴリ:chibambi life



                       在りし日のポチとチビ


少し前から書こうと思っていたことがあります

まだ私が実家にいた頃に一緒に暮らしていたポメラニアンのポチと

MIXのチビについてです

最初にうちに来たのはポチでとっても小さくて可愛くて

社交的な我が家のアイドルでした

チビは1歳頃までノラちゃんで何度かご飯をあげた事が

縁で家に来たのですがとても物分りの良いおとなしい子でした

チビはいつもお兄ちゃんであるポチをたてていたし

散歩に出ても絶対にポチの前を歩く事はありませんでした

ポチも自分の何倍もあるチビをお供に鼻先で風をきって

散歩してたものです

何年も彼らと過ごして楽しい思いをたくさんしたのだけど

どうしても先にこのコ達が老いていきます

ポチもチビもうちでは絶対にトイレをしなかったし

その上ポチはプライドも高かったので自分の寝床を

汚すなんて考えられなかったのに

ある日寝床のすぐそばで粗相をしてしまったのを見て

私はポチがもう長くないのかなと胸をかきむしられるような

喪失感を覚えました

それからほどなくしてポチはひっそりと眠るようにして

亡くなりました。。老衰でした

仕事中に知らされて泣きながら帰った事を覚えています

あんなに抱きしめてキスして沢山ひっついて過ごしたのに

最後を看取ってやれなかったのをずっと今でも

後悔しています

ポチ亡き後チビは2年生きました

境遇のせいか一を言えば十を知るようなところが

ありました

ポチがいる時には決して甘えてこようとはせず

愛想を振りまいてるポチの後ろで静かに控えてるような

優しいコでした

変な意味ではなくやっと気兼ねせず甘えられると思った矢先に

チビは足の骨のガンにかかってしまいました

分かった時にはかなり進行していて手術してもあまり

意味がないとのことでした

こんなに優しくて聞き分けが良くて賢いコがどうしてと

情けなくて仕方なかった

すでに一人暮らしをしていた私が実家に戻ると痛い体を

起こして静かに擦り寄って来てくれたりしました

そんなある早朝に母の「チビが危ないからすぐ来て!」と

いう電話で急いで実家に戻りました

家に着くと母の腕の中で大きな体を横たえたチビが

いました

母や妹や私の声が聞こえていたのかどうかは分かりません

それまで荒い息をしていたのが最後にフゥ~ともハァ~とも

つかないゆっくりと大きな息を吐いてチビは

呼吸を止めました

これでやっと痛みから解放されるという安堵のため息だったのか

めったに鳴かなかったチビなりのお別れのしかただったのか

どっちなんだろうとチビにすがりついて泣く母を見ながら

ぼんやりと考えていました

痛かったのに偉かったね・・とみんなで頭や体をなでて

あげてチビのそばを離れませんでした

夕方になって父が仕事から戻って来たのですが

部屋に入るなり横たわったチビの体に覆いかぶさるようにして

「チビっ!なんでや?なんで俺が帰ってくるまで

待っててくれへんかったんや?!」と言って号泣したのです

私はそれまで父が泣くのを一度も見た事がありませんでした

その父が家族の目を一切気にせず泣き崩れたのは驚きでした

ひとしきり泣いた後父は昨日は思いがけずチビの

体調が良く自分から散歩に行きたい素振りを

見せたと話し始めました

最近ではトイレを外でしかしないチビの為に父が15キロある

チビを抱きかかえて用を足せるようにしてあげていて

散歩らしさはなかったそうです

そんなチビが少し元気になったので二人で散歩に出たそうです

いつものように父の少し前を歩きながらチビは何度も何度も

父を振り返ったそうです

「チビなぁ俺を何度も何度も振り返ってそれからゆっくりと

周りを見回して又俺を振り返ってゆっくり進んでいくねん

それがなぁ・・あぁお父さんとの散歩もこれで最後やなぁ

いつも歩いたこの景色も今日で見納めやなぁって

名残を惜しんでるように俺には見えたんや・・

そやからなぁ・・」と嗚咽まじりに教えてくれました

話下手のどちらかというといかつい顔した父がそんな話を

し始めたので私達は泣けて泣けて「もう!なんでそんな

話をするん?悲しいやんか~」と泣いてる父に文句を

言ったのを覚えています

人が亡くなる直前に急に元気になったりするという話を

聞くようにきっとチビもそうだったのだと思います

いつもいつも良く悟る(犬なのにね・・)コだったから

自分の死期も悟ってたのかな

最後にどうしても大好きな散歩に行きたかったんだね

お父さんもチビの気持ち分かってたよ

あの時なりふり構わず泣いた父・・きっとこの先あんなに一心不乱に

泣く父を見る事はもうないと思う

もう7年近くも前の出来事です

今実家にはシーズーのなっちゃんがいて

私はジュジュと一緒に暮らしています

どんなに愛しても彼らが私達より先に生をまっとうして

しまうのは悲しいことだけどうちに来て良かったと

なんかしらんけどチバンビと一緒で楽しかったでと

思って貰える様に日々がんばっていけたらなと考えています


natsu-mikanさんが紹介していた「長い長いおさんぽ」と

いう本のタイトルに触発されて猫ブログなのに

兄弟のように思っているぽちとちびのお話を書いてみました








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Last updated  2006/02/18 08:40:24 PM
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