カテゴリ:入試結果
本日都立高校の発表がありました。中3生の進学先です(判明分、50音順) <グループ作成校(自校作成校)> 青山 1名 <共通問題校> 駒場
<私立・国立(こくりつ)> 学芸大附属 ※この学年から、日比谷、西、国立に6名、自校作成校に19名も合格者が出るとは9月段階では考えられませんでした。(Bクラスからもグループ作成校合格が出ました) ◆今年度の中3生は学力的に大変厳しいクラスでした。勉強以外の面も含め本当に手がかかる学年で、ここ6年間で最も学力の低い学年でもありました。彼らが中2の頃は授業の度に説教をしていた記憶があります。しかも、それが中3の夏期講習を終えてもなかなか改善されず、「今年は自校作成校へ合格する子は1,2名程度なのではないか…」と考えることもありました。今だから言えることですが、彼らが中2生の頃に書いたブログの数本は、さすがに自主規制し、アップしなかったこともあるくらいです(笑)。
しかし、そうした問題点を多く抱えた子達を伸ばすのが塾の仕事であり、そうした意味では今年は塾の真価が問われる一年でした。定型のカリキュラムを作り、そのカリキュラムを元に授業を進めていけば、もちろんそのカリキュラムに付いてこられた子は合格するでしょう。しかし、それは塾が凄いのではなくて、カリキュラムをこなすことができた生徒が凄いだけ。そうした方法論では今年の中3クラスを伸ばすことが不可能でした。したがって、生徒達の「今現在の位置」を見極め、いま何をやるべきなのかを考えながら試行錯誤を繰り返しました。 たとえば、12/9のブログにも書きましたが、「過去問を始める時期」さえ定型化することはできません。今年の中3生の現状を一番分かっているのは私であり、またゴール地点の過去問レベルを把握しているのも私だけです。言ってみれば、当塾生の現状とゴール地点との差を分かっているのは、おそらく世界で私だけかもしれないということです。 実際、12/15のブログで書いたように、自校作成問題を解かせると多くの子は1問ないし2問しか正解できない状態でした。「この段階からどう伸ばしていくか」が大切なのですが、そのための公式は残念ながら存在しません。毎年毎年、生徒達の現状を見つつ試行錯誤の連続です。 その後、2/14の授業で八王子東の英語を解かせたのでですが(←全員が初めて解く問題)、リスニングを除いた80点満点のテストで、ほとんどの子が60点後半、70点以上も数名出ました。その他の教科も良い感じに仕上がっていき、最終的にはほとんどの子が自校作成校を受験できるまで成長しました。
※よく都外の方々から「都立なのに国立?」という質問を受けますが、これは「くにたち」と読みます。「国」分寺駅と「立」川駅の間にあるので国立です。「大」森と蒲「田」がくっついて「大田区」になったのと同じようなものです。ちなみに、八王子には、その昔8人の王子様が住んでいたそうです。(住んでない)
1/8のV自校作成もぎで合格可能性20%。
◆それ以外では、新宿高校に合格したTくんは、なかなか点数が伸びず苦しい時期もありました。志望校を下げる話も出ていましたが、最後は果敢に挑戦。当日は、当塾の新宿高校受験組では最高点となる410点前後を取ることができました。転塾してきた時は、基礎力が身についていなく、自校作成校はもちろん、共通問題の上位校も難しい状態でしたが、最後に大きく伸びました。 ※彼の場合、塾を変えていなかったらと思うと・・・。果たしてどうなっていたのでしょうか。ところで、本日ご挨拶にいらっしゃったお父様が「塾選びで、子どもの生涯年収が5000万から1億変わるかもしれない。地元にキャラベルがなかったことを考えるとゾッとする」とおっしゃっていました。そう考えると、保護者の方のご判断によりお子様の人生は大きく変わるのですね。
◆西に合格したKくんは、中一段階で定期試験5科360点しか取れないところからの巻き返しです。もう一人、西に合格したHくんなんて、イチローとタモリの区別がつかない状態から合格しました。(←内輪ネタ)
◆1学期偏差値40台から八王子東へ合格した子もいます。部活を早めに整理し(退部し)、勉強に専念する決断が功を奏しました。(但しギリギリ合格していると思われるので、高校に入ってから大変です)
◆なお、今年の中3クラスで最も偏差値の高かった2名は国分寺高校を受験しました。西や国立も十分に狙えるレベルでしたが、偏差値に惑わされず自分の行きたい高校を受験する志は素晴らしいと思います。2名とも当日は400点を軽くオーバーしました。 ※当塾は志望校について、ほとんど口を出しません。これについては、また別の機会にでも。
◆例年よりも叱ることの多い学年でした。忘れ物も多く、提出物も期限までに出せない子が大勢いました。確認テストの結果も毎回ひどいものでした。 スタートラインが低かったですし、小さな個人塾なので、実績自体は中規模・大規模の他塾さんのような華々しいものとはいきませんが、しかし他塾さんに負けない位、塾生の力を伸ばすことができたのではないかと思います。
なお、何度も言ってきましたが、合格したことをいつまでも喜んでいるのも、不合格になったことを嘆いているのも、愚の骨頂です。大学、あるいは大学院で勉強する内容について時間の許す限り紹介してきました。勉強はこれからも続きます。本日からまた勉強を開始してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月01日 22時21分53秒
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