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<中3Bクラスの皆さんへ>
11月24日(木)の授業について 1 平成27年度の国語(プリント)を持ってきてください。 ※点数が悪い子が多かったので、解説します。 2 2022年度の理科を予習しておきましょう。 ※丸ツケはしなくてもいいです。 ※最初は答えを見ずにテスト形式でやりましょう。 ※理科のテキストを持ってきましょう。 <家族会議禁止令> 中3塾生ならびに保護者の方々へ この時期は定期試験も終了し、学校の三者面談も控えているため、各ご家庭で家族会議が開かれていると思いますが、やりすぎは注意です。 ◆理由1 まず、家族会議をいくらしても学力は上がっていきません。むしろ、家族会議の時間を勉強に充てた方が有意義です。お子様に気持ちよく勉強させてあげてください。 ◆理由2 次に、家族会議は多くの場合、志望校を下げる方向へ話を持っていきがちです。そもそも定期試験もうまくいき、偏差値も順調な場合は、家族会議など開かれません。 家族会議が開かれるということは、おそらく定期試験がうまくいかなかったか、あるいは偏差値が伸び悩んでいるかのどちらかでしょう。そうすると、家族会議の議題は「志望校を下げる」というのがテーマになります。つまり、最初に「志望校を下げる」という結論ありきで会議が始まり、あとは志望校を下げるための大義名分を探し出すことがメインになります。 「高校に入ってから頑張ればいいじゃない」「どこの高校に行っても結局は自分次第よ」みたいなド定番のセリフが飛び交い、志望校を下げる方向へ誘導していくのです。上記のセリフは「先生、バナナはおやつに入りますか」レベルの話であり、全く意味がありません。高校受験直前の精神的に最も苦しい時期であるこの時期に志望校から逃げ出す生徒が、なぜ高校に入ってから頑張れるとお考えでしょうか。その自信がどこから湧いてくるのでしょうか。 この時期に家族会議をしても、それは「逃げ出す理由」「挑戦しない言い訳」を探しているだけで、それがお子様の成長に結びつくとは思えません。 多くの塾でも、この時期に三者面談を行い、「現段階で受かりそうな高校」へ志望校を下げさせ、誘導します。中には2ランク、3ランク下げる塾も多いです。そして、3月になったら、チラシやブログやHPで、「第一志望校全員合格」だとか「第一志望校合格率●●%」と書くわけです。 それって第一志望校ですか(笑) 第一志望とは、今年の春段階で受けたかった高校のことです。この時期に行った三者面談や家族会議で決めた高校は第一志望校とは言いません。妥協校です。 ◆理由3 都立入試まで残り3ヶ月あります。一年間の「4分の1」がまだ残されています。当塾のカリキュラム上も、これから一番伸びる時期を迎えます。その時期を前にして、戦いの場から降りるというのは、あなたではなく、他の受験生のどなたかが得をしていることになります。本来であれば、あなたが座るはずだった座席に、別の誰かが座ることになるのですから。その座席はあなたが譲ってあげた座席です。 つまり、家族会議で何をやっていたのかと言えば、「あなたにはこの高校はもったいないから、誰かに譲ってあげたら?」という慈善活動をしていたことになります。 ◆理由4 この時期に志望校を下げると、勉強のテンションも下がります。残り3ヶ月、ほぼ受かりそうな高校へ向けて勉強するのが面白いでしょうか。そういうのを、15歳の皆さんが一番嫌う「敷かれたレールの上を歩く」というのです。模擬試験会社の提示した合格可能性の検証をしているに過ぎません。 ◆理由5 15分を超える長い家族会議は意味がありません。一つの議題について15分を超えた場合、あとは話が先頭に戻り堂々巡りするだけです。何度も何度も同じ話を反復することになります。それよりも数学の問題を反復する方が有意義です。その15分があれば、何回数学の問題を反復できるのか比べてみてください。 ◆理由6 この時期の家族会議は親子げんかに発展することもしばしばあります。親の側としては、結構言いたいことが言えたので、会議のあとはさっぱりします。 しかし、子供は引きずります。 家族会議の後、テンションが上がらず、しばらく勉強出来ません。子供によっては、会議後1時間くらいは腹が立って勉強出来ません。中にはその日は勉強出来ない子もいるでしょう。さらにひどいケースだと、一週間くらいやる気を失う子もいます。 家族会議は、会議そのものの時間だけではなく、その後のお子様の勉強時間までも奪います。大人の俺が言っちゃいけないこと言っちゃうけど、説教するってぶっちゃけ快楽というわけではないのですが、大人はスッキリしても子供側からすると結構堪えるので、そこは親側が禁欲する必要があるでしょう。 <岸田方式で> 学校側も今回の三者面談で決めたいのは、都立ではなく私立併願校です。そして私立併願校は仮内申の結果からある程度自動的に決まります。選択肢はほとんどありません。だから、仮内申が出てから、届く範囲の高校の中でなるべく偏差値の高い高校を選べばいいでしょう。併願の私立高校はどこ行っても大した差はありませんから、スパッと決めてください。 一方で、第一志望校を受けるのか下げるのかの選択はもっともっと後で構いません。ここは我らがリーダー岸田総理を見習いましょう。 志望校を悩んだら、まずは検討してください。 それでも決まらなければ検討を重ねてください。 それでも決まらない場合は、検討を加速してください。 そうやって何も決断をせずに、常に先延ばし先延ばししていくのです。 気づけばいつの間にか都立入試がやってきます。 我らがリーダー岸田総理は、自分の子を秘書に採用することだけは素早い決断でしたが、それ以外は「検討使」の名に恥じない素晴らしい先送りの連続でした。 今われわれ受験生に必要なのは、この岸田方式。キッシンジャー検討法です。 第一志望校について検討に検討を重ね、慎重に注視し、緊張感を持って見極め、専門家の意見を聞きながら、全ての選択肢を排除せず、そして度重なる検討を行えば、きっと最高の先送りができるはずです。 <第一志望校> 落ちるよりは受かった方がいいでしょう。実際、第一志望校に特攻して不合格になるよりは、志望校を下げて合格した方が終わった後の後味も良いものです。 しかし、皆さんが今から数十年後、おじいさんおばあさんになり孫達に囲まれて死ぬときに、果たして高校受験で落ちたことを思い浮かべるでしょうか。まず考えられないですね。 確かに、15歳のみなさんにとって、高校受験は人生で1,2を争うような大きなイベントですが、長い目で見るとここでの失敗はそれほど大きいものではないかもしれません。それよりも「回避する癖」「安全な道を選ぶ習慣」を高校受験で学んでしまうことのデメリットの方が大きいように思えます。 ところで、テレビドラマ、映画、漫画などいろいろな作品が世の中にはありますが、それらほとんど全てストーリーに共通していることがあります。刑事ドラマでも医療ドラマでも恋愛ドラマでも職業ドラマでもアクション映画でもバトル漫画でもなんでもそうです。一つ共通点があります。 それは主人公だけは最後まで諦めないということです。試しに今テレビで放送されているドラマを見てみると、そのどれもが主人公は最後まで諦めません。皆さんは自分の人生の主人公です。誰かの人生の脇役ではないのです。よく考えて志望校を決めてください。 ※ドラマと言えば、吉沢亮さん主演のPICUを監修している浮山先生と先々週お話してきました(うちの子の主治医なので)。慶應医学部やハーバード大医学部を卒業し、現在は三鷹市の杏林大学病院にいらっしゃいますが、今回のドラマは完全オリジナルだそうです。先々週やっと7話まで終えたと言っていたので、かなりギリギリの撮影スケジュールのようです。浮山先生は以前フジテレビで放送されたグッドドクターも監修されていましたが、やはり医療ドラマでも主人公は諦めないというのは大前提ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年11月23日 13時31分39秒
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