|
カテゴリ:カテゴリ未分類
一昨夜、東京は夜に雪になるかもしれないという予報を聞いた。雪が降ってもおかしくない寒さだった。 「4月に雪が降るなんて・・・絶対見たい!」そう思って夜何度も窓を開けて外を見た。屋根を打つ雨がパラパラと音を立てて、「雪かも!」と思って外を見ても降ってはいなかった。 その夜私は‘なごり雪‘を口ずさんでいた。高音がうまく出ないが気持ちよく歌えた。ガラーンとした階段や踊り場で声が響くのを楽しんでいた。 ふと大学で勉強していた頃の知り合いの学生さんが、「家の妹はなごり雪を聞くと必ず泣くんです」と言っていたのを思い出した。その妹さんの純真さに心を打たれたものだ。 ふと、早くまた大学で勉強したいが、ままならぬ状況にあることや、郷愁に駆られるような思いがし、涙ぐんだ。それになごり雪はよくよく歌うとやっぱり泣ける歌だ。歌詞をかみしめ、また涙ぐんだ。 朝、目が覚めて窓を開けると、燦々と輝く日差しの中、雪が積もっていた!やっぱり「奇跡」は起きたのだ! 降っているところを一目見れたらどれだけ良かっただろう。「奇跡」を目の当たりに出来たら・・・。心は想像の中へとトリップしていった。 真っ暗な夜の闇の中、きれいな白い雪が静寂に包まれシンシンと降り積もる。そこは静かな静かな世界。ただ降り積もる雪をずーっと見つめている私。雪は闇夜に照らされ、輝きを放つ。そしてそれは「奇跡」の起きる瞬間・・・。 そうして昼になり、雪もすっかり解け、友人と電話でぺちゃくちゃおしゃべり。 「昨日雪が降ったね。私びっくりした」「私もびっくりしたー、なごり雪だよね」「そうだね、なごり雪だね」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月18日 13時52分53秒
コメント(0) | コメントを書く |