036606 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ポートレイトの思い出

ある写真集の表紙から、とある人の事を思い出すに至りました。

satamayu

何ですがこの人、目元のメークが特徴的で、見方によっては中東などの、国を超えた完璧な美人では無いかとも思えます。僕は年に数回しかTV見ない生活を10年も続けてきてるので、他の写真は幾つか見た物の表現のしかたが悪いかも知れませんが、他は癖のない梅宮アンナちゃん風?にも見えましたね。


続いてこの写真、僕の手による思い出のShot・・・

kati1


なんて事無い肖像写真、ですが独立前、僕がとある会社の雇われカメラマンとして撮した物の一枚です。何となく目元のメークとか全体に受ける雰囲気が似てると思います。
しかし、日本人ウケをねらった僕の撮り方で少し本人とはかけ離れるのですが、上の表紙とこの実物が似ていると申しましょうか・・・・それで思い出したのです。

合成があまりにもシンプルですが、彼女に宣材の出来をお知らせするためのサンプルに真心加えて即席で作りました。特にこの頃、僕には拘りが有りました。オールドアメリカ的写真・・・人によっても変えますがライティングは固めに50年代以前の映画女優のような物・・+日本人にとって、見易いもの?そんな感じで他の人は顎の下にハッキリと影の出る様な、ライティングだったりします。

そもそもフォトグラファーたるもの特徴が無ければ、スグに飽きられる世界でも有りまして、この人に任せれば、大体こういう安定した仕上がり、尚かつそれなりのクセのような物が求められるのです。一般の方には、良くお分かりに成らないかとも思いますが現在のポートレイトの中心は鼻の上にうっすら影の出来るような下からの光がメインと成ってきてるのです。ですがそれは、種明かしすれば日本人の顔のフォオルムを打ち消して、メークで上手く描くような・・・所謂ごまかしも有るのです。

ところが立体的フォルムの美しい、欧州からきた人たちには、僕的にあまりにも勿体ないので、古典的スポットライティングも取り入れたりした訳です。ですが、それはかな~り美人向きであるのも確か・・・僕も長くやってるウチに海外のオーディション人口は激増する一方で、それに伴うレベル低下といいますか、やはり万民向きのライティングが必然と成ってきたので、今現在はその半々くらいに納めているのが実状です。ですが、いまだ現像関係から「こんな写真未だに、とってる人がいたのに驚きました」との声も・・・現像関係には結構カメラマン出身の人が多いのです。ですが、僕は独立した以上、自分の線を頑として曲げないつもりでいます。又、仕事の写真に作風どうこう言う人いますが、言ってみれば、それは趣味か作品の話です。しかし、ビジネスにも以上の理由から、決まり事の中にも若干の味付けや、個性は関係有という事です。

実は、このシリーズで僕は、ウン百人撮ってまして、独立直後なんか特に、僕の生活の主になってた存在なので、個人的にかなり比重が大きいのです。ネットで千人展なんかやったら、みな飽きるかなぁ?でも、その前にネガ・ポジスキャンで大変な事に成ると思いますが・・・

それより、本人に喜ばれ、クライアントに喜ばれ、老若男女問わず大衆に分かりやすく、尚かつその中で、自分のオリジナルが出来れば、作り手としての一番の幸福であると僕は考えます。写真とは保存期間の長いもので、贅沢にも出来ることなら、本人の家族も喜んで頂けたらと・・

詳しいエピソードの続きは日記の方に記して有ります。タイトル「僕の写真と思い出の人」


© Rakuten Group, Inc.