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60歳になる職人が消えた住所も不定のままずっと働いてきてくれていたおっちゃんだ若いときにヤクザ屋さんをしていて何かがあって逃げてきた人らしい毎日毎日¥3,000を前借していた日々の食事代と称して飲み屋で飲んだくれてた3年ほど前まではよく朝方、職人が出勤する時間に道端で寝てた所を起こされてたらしいそんだけ飲めるおっちゃんはある意味すげぇって思ってたおっちゃんは仕事はプロだだが、いい加減なのだ仕事に来たり来なかったりだCON時には休みが多かった年齢が年齢だけに現場の割り振りも気を使っていたがとうとう出勤してこなくなったそしてとうとう辞めたどこかの会社の寮に入っているんだろうだが、この先がまったく見えない当然だが年金も払ってこなかった国保も支払ってないこの先どうなるんやろうか土工さんとして働けるのもあとわずかだその先どこへいくんやろうおっちゃんは毎日酒が飲めるだけでそれでいいと言っていただけど、病気になったりしたら寮だって追い出されるこの先70歳になった時80歳になった時そしてどんな最後を迎えるんやろう・・・と思うと何だか悲しくなる若いときにどれだけ働くかどれだけ真面目にしているかそんな事、若いときにはわからへんしその時々で一生懸命やから何も考えてへんやろうだけどそれではきっとアカンのやろうなぁって思ったせめてちゃんと布団の上で子供に迷惑をかけないように最後を迎えたい