テレビ東京で、まったく新しく生まれ変わった日本版のセサミストリートが始まってから早1ヶ月・・・。
(それまでの経緯や初回の感想は「祝!? セサミストリート復活!」を参照のこと。)
あらためて、感想その他を記してみたいと思います。
番組の構成は毎回ほぼ同じです。
30分の放映時間の大部分を占めるメインストーリーは完全に日本オリジナル版。
本家のマペットで登場するのは、今のところエルモ・クッキーモンスター・ビッグバードだけです。
それから、日本のオリジナルマペットが4体(ティーナ・モジャボ・アーサー・ピエール)。
このあたりはメインストーリーのあらすじも含め、セサミストリート オフィシャルホームページに詳しく出ています。
メインストーリーの合間に数分間挿入されるアニメーションやショートコントは本家のものです。
セリフのほとんどないアニメーションはそのまま、ショートコントは吹き替えです。
今までグローバーやバート&アーニーなどが出ました。
それから、最後にコンビニのお兄さんの「イングリッシュ on ストリート」という、一言英会話?のようなコーナー。
で、最後に番組中に出てきたなぞなぞの解答があって、エンディング。
大まかな流れは毎回このような感じ。
それから、放映5回目にしてゲストが登場しました。
宇宙飛行士で、日本人として初めてスペースシャトルに乗った毛利衛さん!初のゲストとしては十分なスケールですよね♪
どのぐらいの頻度でゲストを招くのかはまだ分かりませんが、今後は誰が登場してくるのか期待したいところです。
で、全般的な感想なのですが。ええっと・・・。
初回の印象通り、元のセサミストリートを知っている人から見たら「全然違う!」と突っ込みたくなるのは相変わらず。
でも、それなりにがんばっているという工夫の跡は見えます。努力は認めましょう。(←超エラソー)
ただね、やっぱりまだ改善の余地はアリアリです。
毛利さんが登場したところでも、テンポが悪いし、話す内容も教科書的すぎて面白くない・・・。
せっかくのゲストがもったいない。
毛利さんが何をした人かなんて、親が教えてあげればいいことなのだから、あんなに短い放送時間の中で延々説明する必要ないと思うのだけれど?
案の定、うちのチビ娘は途中で飽きてしまい「もう見ないー。消すー」と言い出して、テレビを消す羽目に・・・。
録画しておいて良かった。
それから、「イングリッシュ on ストリート」のコーナーって必要ですか?
一つの言葉を繰り返し、という点では覚えやすそうだけれど、子どもは忘れるのも早いから、ある程度は周期的に聞かせないと意味がないような気がします。
ちなみに今まで出てきたのは、"Yummy!"(おいしい) "Cool!"(かっこいい) "Oops!"(しまった) "Of course!"(もちろん) "Tastes bad!"(まずい)
・・・必要、ですか?
ここまで日本のオリジナル色がつよいなら、いっそのこと英語のコーナーなんて止めて、「あいうえお」や数字を教えた方がいいんじゃないかと私は思います。
あいうえおは「にほんごであそぼ(NHK教育)」が始まったけれど、幼児向けに数を教えている番組ってあまりないような?
「セサミで子どもに英語を!」って考える親も多そうだから、完全に英語を切り捨てることができないのだろう、という予想はつきます。このコーナーはきっと苦肉の策なんでしょうね。
でもね、子どもの英語教育を目的にしてるんだったら、なおさら、このレベルじゃ納得しないってば・・・(苦笑)。
どうしても英語教育を、というなら、ティンゴのコーナー(Sesame English)を復活させた方がよほど良いのにねぇ。元々、英語が母国語じゃない国の子ども向けに作られているんだから。
30分枠じゃ時間的な制約で無理なのかもしれませんが。
・・・とまあ、好き放題言っていますけれども、毎回欠かさずビデオに収めています(でも繰り返し見ることはなさそう・・・)。
後は子どもが気に入るかどうかにかかっているのですが、今のところはかなり厳しい雰囲気。
最近ではセサミが始まっても全然喜ばないし・・・。
単なる英語教育番組ではなく、子供たち一人ひとりが、自分とは違う何かや、初めてのことをおもしろいと感じることができる「多様性」を持てるように
(セサミストリート オフィシャルホームページより)
という基本コンセプトには大いに賛同しているので、このまま日本オリジナルを追求して行くにしても、本当にこれを目指してもう少しがんばって欲しいところ。
キャラクターだけで子どもの心は捕まえられないものね。
ちびっ子は本当に侮れない。
というわけで(?)、まだ当分はこの新セサミウォッチングは続けていくつもり。
まだまだ今後に期待しています。
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